「僕はうつ病だった…」 元マンUのいぶし銀戦士が10年前のCL決勝後の壮絶な日々を激白

カテゴリ:メガクラブ

サッカーダイジェストWeb編集部

2018年10月12日

「選手は誰もが知らない苦悩を抱えているんだ」

現在はモウリーニョの下で、アシスタントコーチを務めているキャリック。クラブをよく知る人間として、選手たちの評価も高いようだ。 (C) Getty Images

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 キャリア最大の敗戦によって喪失感に苛まれたキャリックは、2010年南アフリカ・ワールドカップのイングランド代表メンバーに選出されたが、「W杯は僕の夢だったけど、あの時は正直、行きたくなかった。家にいたかった」と振り返る。それでも、うつ病の事実は誰にも明かさなかったという。

「家族でさえ、うつ病のことを知ったのは最近さ。ほとんど、何も知らなかったんだ。なぜか、言えなかった。だからチームメイトたちは、このインタビューを読んで知るはずだよ」

 その後、通院などを経て、病を克服したというキャリック。現在は前述の通り、モウリーニョの右腕として、古巣で後進の指導に励んでいる。現在37歳の元イングランド代表MFは、現在のサッカー選手の“暗部”についても語っている。

「選手は、まるで機械のように成績を出すことだけを求められる。結果を出し続け、パフォーマンスを維持し続け、良い給与を貰って、ビッグクラブでプレーする。それで失敗すれば、『なぜ、結果が出せないのか』と非難される。だけど、それを続けることは簡単じゃない。サッカー選手は、みんなが知らない苦悩を抱えているんだ」

 多くの人々の脚光を浴び、華々しさが先行するサッカー界。そこで活躍するスターたちは、人々の憧れの存在だが、一方で精神疾患に苛まれてしまうほどの過酷なプレッシャーと日々隣り合わせであることも、忘れてはならない。
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