この活躍にはヨーロッパ中のビッグクラブも興味津々。バルセロナ、ユベントス、インテル、ミラン、バイエルン、ドルトムント、ローマなどが動向を追っているようで、市場価値はジェノアが獲得した時の実に10倍近い4000万ユーロ（約52億円）にまで上昇していると報じられている。
 
　代理人は「ピオンテクは偉大なプレーを続けおり、様々な噂が飛び交っている。でも彼はジェノアに集中しているよ」と語っているし、プレツィオージ会長は「私が彼の才能を喋っても誰も信じていなかったが、今でも認めざるをえないだろう。１月にピオンテクを売るか？　そんなことを考えるなんて狂っているよ」と話している。
 
　この言葉が額面通りには受け取れないのは、ジェノアが今夏にピオンテクを含む16人を獲得する一方で19人を放出するなど、選手売買がヨーロッパでも屈指に激しいクラブだから。冬でも陣容刷新をまったく躊躇せず、昨シーズン途中にも下部組織出身の逸材FWピエトロ・ペッレグリにモナコから高額オファーが届いてあっさりと放出している。
 
　オファー内容次第では来年１月の移籍市場で、ピオンテクがステップアップ移籍を果たしても何ら不思議はない。要注目だ。