【岩本輝雄】好調フロンターレの“リーグ最少失点”の秘密を3つのポイントで探る

カテゴリ:連載・コラム

岩本輝雄

2018年09月24日

攻撃と守備が表裏一体となって

今季加入の下田は、攻撃の起点になると同時に、水準以上の守備力も発揮して中盤を引き締めていた。写真:徳原隆元

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 また、今回初めてしっかりと見たけど、攻撃の起点になっていたボランチの下田も、水準以上の守備力で中盤を引き締めていた。予測に優れて、敵よりも一歩早く動いてピンチを未然に防ぐ左SBの車屋は、改めて能力の高い選手だと思った。谷口や奈良と同様に、彼らの守備面での貢献度もかなり高いはずだよ。
 
 それから、ポゼッションの優位性についてはすでに触れたけど、パスをテンポ良くつなぐために選手同士が良い距離感を保てているから、ロストした瞬間、連動して奪い返しにいける。攻撃と守備が表裏一体となって、その切り替えが今季は特にスムーズに感じる。
 
 個々の高い守備力に、前線の献身さが加わって、チーム全体で攻守の切り替えも素早い。この3つの要素が、フロンターレの堅守を支えていると思う。
 
 グランパス戦の勝利で、フロンターレは首位のサンフレッチェに勝点4差まで迫った。26日には未消化分のベルマーレ戦があるけど、これに勝てば、勝点1差まで詰めよることになる。
 
 じわじわと追い上げてきたフロンターレは、リーグ終盤戦の熾烈な戦いでも勢いを落とさず、連覇に突き進むことができるか。それとも、サンフレッチェが意地を見せるか。混戦を極める残留争いや昇格争いと同じく、優勝争いも一筋縄ではいかなそうだね。
 
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