【W杯 検証】ドイツはなぜ優勝できたのか――代表番記者が振り返る

カテゴリ:国際大会

マルクス・バーク

2014年07月16日

セットプレーもタイトルを手繰り寄せる「違い」に。

精度の高いプレースキックでゴールを演出したクロース(右端)。ポルトガル戦、フランス戦、ブラジル戦と、重要な試合で狙い通りセットプレーから得点した。 (C) Getty Images

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 セットプレーもタイトルを手繰り寄せる“違い”となった。勝利を呼び込む「飛び道具」としての重要性を認識し、セットプレーの練習に多くの時間を割き、精度を高めた成果が、フランス戦、ブラジル戦での先制ゴールであり、相手の戦意を削いだポルトガル戦での2点目だ。
 
【写真で振り返る】決勝 ドイツ対アルゼンチン

 正確無比の右足でプレースキックを担当したクロースから、ヘッドで2ゴールを奪ったフンメルスへの「ホットライン」が強力だった。セットプレー練習を取り仕切ったアシスタントコーチのハンス・フリックに、レーブは感謝の意を表している。
 
 開幕前には、ネガティブなニュースが多かった。とくに危惧されたのは、ノイアー、シュバインシュタイガー、ラームという主力中の主力の怪我の状態だった。それを思えば、優勝は驚きの結果と言えるかもしれない。
 
 不安を払拭したのは、チームの結束だった。ラーム、シュバインシュタイガー、ルーカス・ポドルスキ、ペア・メルテザッカーを中心とする30歳前後のジェネレーションが、若い世代を引っ張り、文字通りタイトルに向けてプッシュした。
 
 そしてミロスラフ・クローゼだ。世界一に懸けるベテランの気迫が、チームを突き動かす推進力になった。
 
文:マルクス・バーク
翻訳:円賀貴子
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