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3戦連続で”1点差ゲーム”を制した森保ジャパン!渡辺皓太の躍動感を際立たせたシステムの妙

カテゴリ:日本代表

清水英斗

2018年08月30日

決勝の韓国は手強すぎる相手だが…

 UAEは全体的にマンツーマンで解決しつつ、突破されそうになったら、最終的にカバーリング範囲の広いセンターバックが処理する。そんなやり方だった。ともに中1日の試合だが、2試合連続でPK戦までを戦ったUAEにとって、コンディションはより厳しく、消耗を抑える戦い方を意識したようだ。
 
 しかし、前半のUAEはマークが振り回され、中盤に大きなスペースを空けるシーンが目立ち、そこを旗手らに突かれていた。マンツーマンのマッチアップでも、24番モハメド・アルメスマリは裏のスペース対応に弱く、遠藤渓太に対して後手を踏み続けた。岩崎悠人の裏抜けを含め、左サイドでは日本が優位にあった。
 
 ハーフタイム後、後半のUAEはシステムを4-1-4-1に変更した。27番アルアメリを明確に下げ、逆三角形の中盤に組み込む。これによって後半序盤のUAEは、中盤の安定性が増し、ポゼッションの時間も増えている。
 
 しかし、このシステム変更でUAEはファーストディフェンスが低くなった。逆に日本はDFが高い位置でポゼッションし、深く押し込める。それに伴ってボランチの渡辺が高い位置へ侵入しやすくなり、バイタルエリアの攻略、カウンタープレスと、積極性を発揮できる状況になった。
 
 これでベトナム戦から4試合連続、フル出場を果たした渡辺だったが、78分にアシストした後も動きは落ちず。むしろ、自分の好プレーに気持ちが乗っていく、若手らしい溌剌としたプレーだった。一方のUAEは疲労が重なり、時間とともにどんどん鈍くなっている。
 
 過密日程の影響もあり、決勝トーナメントの対戦相手は、3チームともに日本にボールを持たせてくれる戦い方ばかりだった。もちろん、カウンターは脅威だが、それに対して日本の3バックはよく対応している。このチームの場合、むしろベトナム戦のようにハイプレスを食らうほうが怖い。そういう試合をあまり経験していないのは、やや気になるところ。
 
 決勝の韓国戦は、どんな試合になるだろうか。手強すぎる相手だが、後悔を残さないように、しっかり培ったものをぶつけてもらいたい。
 
文●清水英斗(サッカーライター)
 
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