「DFBに対する人種差別の訴えは的外れだ」
レーブ監督は、エジル引退の一因となった“エルドアン写真問題”についても、自らを含めたDFB側の対応が甘かったという考えを明らかにしたうえで、それがW杯敗退の原因ではないとも語っている。
「あの写真に関しては、我々は全体的に軽視していたのかもしれない。私も甘かった。メストがイルカイとともに我々の元を訪れ、そして(フランク=ヴァルター・)シュタインマイヤー連邦大統領と面談をしたことで、この問題が解決したと思ってしまったんだ。
私はその当時、『W杯を良い大会にするための準備をしなければいけない』としか考えていなかった。そして、もちろん、あの件には労力を費やすことになった。常に再浮上してきたテーマなだけに、精神面での消耗にも多少は繋がったと考えてはいる。ただ、あの一件が敗退の原因ではないし、それを言い訳にすることはナンセンスだ」
「あの写真に関しては、我々は全体的に軽視していたのかもしれない。私も甘かった。メストがイルカイとともに我々の元を訪れ、そして(フランク=ヴァルター・)シュタインマイヤー連邦大統領と面談をしたことで、この問題が解決したと思ってしまったんだ。
私はその当時、『W杯を良い大会にするための準備をしなければいけない』としか考えていなかった。そして、もちろん、あの件には労力を費やすことになった。常に再浮上してきたテーマなだけに、精神面での消耗にも多少は繋がったと考えてはいる。ただ、あの一件が敗退の原因ではないし、それを言い訳にすることはナンセンスだ」
エジルは代表引退声明において、「僕は正直に自分の考え、ルーツのこと、写真が撮影されるに至った経緯を説明したけど、彼は自分の政治的なポリシーや価値観について語るばかりで、まるで折り合わなかった」と、ラインハルト・グリンデルDFB会長を猛然と批判したが、レーブ監督はその考え方に難色を示し、自身の考えを訴えた。
「メストのDFBに対する人種差別の訴えは的外れだ。確信を持って言えるのは、会長やオリバー・ビアホフ(チームマネジャー)が同席したミーティングで、人種差別と言えるような要素は皆無だった。チームにも、私がDFBで働き始めてからは、そのようなことは一切なかった。
メストもイルカイも、今までは常に我々の持つ価値感を受け入れ、大きな喜びを持ってドイツのためにプレーしてくれた。移民の背景を持つ我々のプレーヤーたちが今後、そういった姿勢を変えることはないと確信している」
エジルの引退騒動も含め、W杯敗退の悪しき雰囲気が蔓延るドイツ。そうした停滞ムードを一掃する意味でも、9月の代表戦では、内容と結果の両方が求められる。