【鹿島|戦評】攻撃の突破口をこじ開けた「ボディブロー」と「ジャブ」

カテゴリ:Jリーグ

広島由寛(サッカーダイジェストWeb編集部)

2018年08月29日

ここにきて反転攻勢の気配を漂わせつつある

待望の来日初ゴールを決めたセルジーニョは、試合を重ねるごとにフィット感を高めている。巻き返しの起爆剤となれるか。写真:徳原隆元

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 悲願のアジア制覇に向け、弾みをつけられるような一戦だった。何よりも、「自分たちらしい」(山本)戦い方で結果を出せたのは大きい。いまだ少なくない怪我人に悩まされてはいるものの、ポジティブな要素がないわけではない。

 久々の実戦復帰となった内田が、「やっと動ける気がしてきた」と“完全復活”に向けて確かな手応えを口にすれば、新戦力セルジーニョも着実にフィットしてきた感がある。この試合で待望の来日初ゴールを決め、さらに勢いづきそうだ。最大の得点源である鈴木優磨はここ最近、ゴールから見放されているが、チャンスには顔を出している。今は“パワーゲージ”を貯めている段階と考えれば、今後の爆発が楽しみでもある。

 現在は負傷離脱中の不動のディフェンスリーダー、昌子源が戻ってくれば、守備の強度はさらに高まるはず。レアンドロや安部裕葵、中村充孝らタイプの異なるアタッカーが復帰することで、間違いなく攻撃面のレパートリーは増える。

 今季はどこか不安定な戦いぶりが目に付いたが、ここにきて反転攻勢の気配を漂わせつつある。週末のリーグ戦で首位・広島を叩ければ、巻き返しも本格化しそうだ。
 
取材・文●広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)
 
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