「点は取れなかったけど、焦れずに」(山本)
[ACL準々決勝①]鹿島2-0天津権健/8月28日/カシマ
奇しくも、鹿島の両SBは勝因をボクシングにたとえた。
「ボディブローじゃないけど、じわりじわりと」(内田篤人)
「ジャブでどんどん相手を追い詰めて」(山本脩斗)
前半から主導権を握ったのは鹿島だった。いくつかの決定機も作ったが、ゴールをこじ開けられず、0-0で前半を折り返す。
こういった試合展開を指して、内田は「点が取れそうで取れないゲームって、よく負けたりする。それかな、と思っていた」。だが、最終的に勝利を掴めたのは、確実に相手のダメージを蓄積させるように、「点は取れなかったけど、焦れずに」(山本)ボディブローとジャブを繰り出す手を止めなかったからだ。
辛抱強く、攻撃の突破口を探り続けた。強引に前に急がず、無理だと思えば、サイドを変えるなど割り切って“やり直す”。そうすることで、「相手が多少、ずれてずれて、ゴール前にポッと空くシーンもあった」(内田)。その隙をレオ・シルバとセルジーニョが見逃さず、しっかりとゴールに結びつけてみせる。
奇しくも、鹿島の両SBは勝因をボクシングにたとえた。
「ボディブローじゃないけど、じわりじわりと」(内田篤人)
「ジャブでどんどん相手を追い詰めて」(山本脩斗)
前半から主導権を握ったのは鹿島だった。いくつかの決定機も作ったが、ゴールをこじ開けられず、0-0で前半を折り返す。
こういった試合展開を指して、内田は「点が取れそうで取れないゲームって、よく負けたりする。それかな、と思っていた」。だが、最終的に勝利を掴めたのは、確実に相手のダメージを蓄積させるように、「点は取れなかったけど、焦れずに」(山本)ボディブローとジャブを繰り出す手を止めなかったからだ。
辛抱強く、攻撃の突破口を探り続けた。強引に前に急がず、無理だと思えば、サイドを変えるなど割り切って“やり直す”。そうすることで、「相手が多少、ずれてずれて、ゴール前にポッと空くシーンもあった」(内田)。その隙をレオ・シルバとセルジーニョが見逃さず、しっかりとゴールに結びつけてみせる。
60分、遠藤康のヘッドでの折り返しをL・シルバが右足でねじ込んだ先制点でダウンを奪うと、72分にはセルジーニョが放った鮮烈ミドルの“左ストレート”で勝負あり。実に力強い勝ち方だった。
終了間際には守護神クォン・スンテのファインセーブもあり、相手にとって有利となるアウェーゴールを与えず、ゼロで抑えることもできた。4日前のリーグ24節・磐田戦では、1点リードで迎えた後半アディショナルタイムにPKで追いつかれて、勝点3を逃している。その教訓が生かされたのだろう。こうした修正力も、鹿島の強さのひとつだ。
【ACL 鹿島 2-0 天津権健 PHOTO】内田が先発出場で躍動。ブラジル人コンビの得点で鹿島が第1戦をモノにする
終了間際には守護神クォン・スンテのファインセーブもあり、相手にとって有利となるアウェーゴールを与えず、ゼロで抑えることもできた。4日前のリーグ24節・磐田戦では、1点リードで迎えた後半アディショナルタイムにPKで追いつかれて、勝点3を逃している。その教訓が生かされたのだろう。こうした修正力も、鹿島の強さのひとつだ。
【ACL 鹿島 2-0 天津権健 PHOTO】内田が先発出場で躍動。ブラジル人コンビの得点で鹿島が第1戦をモノにする