【セルジオ越後】現役の本田が代表を指揮? どれも中途半端に終わらなければいいけどね

カテゴリ:連載・コラム

サッカーダイジェスト編集部

2018年08月20日

彼の中で本当に大事にしているものはなんなのか

オーストラリアに新天地を求めた本田。個人的には、日本に戻ってきてイニエスタやトーレスらと競争してほしかったんだけどね。(C)Getty Images

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 本田が今、手掛けていることは、引退してからでも十分にできるんじゃないかな。それを現役のうちにやる意味が、今ひとつ分からない。ドイツ・ワールドカップ後にきっぱりと現役を退いて、その後は静かに自分の興味ある分野に深く関わろうとしている中田英寿のほうが、よほどシンプルで潔いと言えるかもしれない。
 
 本田はまだ現役の選手だ。メキシコのパチューカに別れを告げて、今度はオーストラリアでプレーする。一時、Jリーグ復帰の噂も流れたけど、結局、実現はしなかった。オーストラリアのAリーグよりJリーグのほうがレベルは高いはずなのに、Jクラブを選択しなかったのは、正式なオファーがなかったからなのか。
 
 それだけ「本田圭佑」というプレーヤーの値打ちが下がったのかと勘繰りたくもなるけど、日本に戻ってきて、イニエスタやトーレスらと競争してくれたほうが、個人的にはカッコいいと思うし、興味深いんだけどね。
 
 いったい本田は何を目指しているのか。彼の中で本当に大事にしているものはなんなのか。
 
 選手としては、次のワールドカップは目指さないと宣言したように、日本代表からは一歩引いた形を取っている。それなのに、東京五輪ではオーバーエイジでの出場を目指しているという。それはどうかと思うよ。というか、あり得ない。限られた登録枠を目指して、選手一本でみんな必死に鎬をけずっている。そこに、選手一本ではない本田が入る余地があるとは到底思えない。
 
 監督業に乗り出した点でも、恥ずかしくない仕事をしてほしいね。ライセンスを取得して、地道に指導者として腕を磨き続けている監督やコーチはたくさんいる。もしかしたら、カンボジア代表監督の座を狙っていた人もいたかもしれない。
 
 そういうライバルたちを一気に追い抜いて、代表チームの重要なポストに就いていることを忘れないでほしい。ベンチ入りが予定されている9月のマレーシア戦で、さっそく“本田効果”が見て取れるか楽しみだ。
 
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