“つかみ”はバッチリの本田に今後求められるものは?
当然、本田は、特殊な条件下でも自らを受け入れてくれた新しい所属クラブへの感謝も忘れていない。
「ビクトリーが、僕の活動や立場を理解して尊重してくれたのはとても有難い。今の自分が置かれた状況にプレッシャーは当然ある。沢山の責任を抱えているし、ここでもいいプレーを見せなければならない」
そして、最後に本田は、「とにかく今はこのクラブで良いプレーをするために早く(この後の)トレーニングを始めたい。だから、早くこの会見を終わりにしたい」とニヤリ。日本からやってきたスターの挨拶代わりのジョークに会場は爆笑の渦と化した。
当意即妙のジョークも挟む余裕も見せた本田の立ち振る舞いには、正直、唸らされた。これで、スタッフやチームメイトとの日々のやり取りには何の支障もきたさないレベルにあることは証明されたわけだ。
「ビクトリーが、僕の活動や立場を理解して尊重してくれたのはとても有難い。今の自分が置かれた状況にプレッシャーは当然ある。沢山の責任を抱えているし、ここでもいいプレーを見せなければならない」
そして、最後に本田は、「とにかく今はこのクラブで良いプレーをするために早く(この後の)トレーニングを始めたい。だから、早くこの会見を終わりにしたい」とニヤリ。日本からやってきたスターの挨拶代わりのジョークに会場は爆笑の渦と化した。
当意即妙のジョークも挟む余裕も見せた本田の立ち振る舞いには、正直、唸らされた。これで、スタッフやチームメイトとの日々のやり取りには何の支障もきたさないレベルにあることは証明されたわけだ。
時にはネイティブをも悩ませる独特の表現が多用されるオージー英語に苦戦することはあるだろうが、会見でも、「オージー英語を学びたい」と語るなど、その対策も既に講じているのだろう。
そんな積極的な姿勢からすれば、本田が、「今はまだよく知らない」という新しいチームメイトを理解し、チーム全体を掌握するのに、そう時間は掛かるまい。
コミュニケーション力に何の不足もないことを、身をもって証明してみせた今、本田に必要なものは「流石にモノが違う」と思わせるピッチ上での存在感と結果だ。
新天地・オーストラリアでのお披露目会見をほぼ満点の出来で終え、まずは、“つかみはOK”の本田。その新しいチームでの立場を確実なものにする絶好の機会となる実戦デビューは、最速で、現地8月21日(火)に予定されるFFA杯(日本の天皇杯に相当する大会)のAPIAライカート(豪2部相当)戦になりそうだ。
文●植松久隆