興国高3年MFが岐阜でJリーグデビュー!! 目指すは東京五輪とJ1で活躍中のOB超え

カテゴリ:Jリーグ

安藤隆人

2018年08月14日

神戸でJ1初ゴールを奪った興国OB、古橋亨梧の存在も意識

練習参加を経て、デビュー戦は2-2の緊迫した状況でピッチに送り出された。未来の目標に向かって、村田がプロでの一歩を踏み出した。写真:安藤隆人

画像を見る

 興国では全国大会の経験はない。ここ数年、毎年のように複数のJリーガーを輩出しているものの、興国はまだ一度も全国大会に出場した経験のない、『知る人ぞ知る』大阪の強豪校だ。
 
 岐阜の隣県、三重ではインターハイが行なわれていた。試合の日は準々決勝の日だった。興国は大阪府予選で敗れている。村田にとっては悔しい思いもあるが、岐阜での日々がそれをポジティブに変えてくれた。
 
「もし僕らがインターハイに出ていたら、今日のこのプロデビューはなかった。そこは府予選を負けてから、ポジティブに考えて岐阜の練習参加をしていたので、逆にプロの練習に参加したことで、『プロの試合に出たい』という気持ちが強くなりました」
 
 それでもインターハイの結果は気になるという。
「年代別代表に選ばれている選手がいる高校の結果は、アプリなどで見ています。年代別代表はかなり意識していて、東京五輪に出たい気持ちが強いんです」
 
 U-18、19日本代表選手の動向を気に掛ける一方で、この日は偉大な先輩のニュースも入って来た。興国OBである古橋亨梧が今月に岐阜から神戸へ移籍。この日行なわれたJ1リーグ21節の磐田戦で移籍後初ゴールを挙げたのだ。
 
「岐阜の練習に参加できたのも、亨梧さんがいたおかげ。内野智章監督からも『亨梧もいるし、頑張って来い』と言われて参加したら、今こうして内定とデビューを掴むことができた。そこはすごく感謝していますし、亨梧さんを超える選手になりたいです」
 
 岐阜で経験を積んだことで、彼の目標はより大きく、より明確になった。この目標を達成すべく、村田は常にポジティブな気持ちを持って、自分の将来を切り開く。プロデビューはその第一歩となった。
 
取材・文●安藤隆人(サッカージャーナリスト)
 
【関連記事】
イニエスタの恩恵を受ける男――古橋亨梧が見逃せない理由
今季J2で大爆発の2人が J1関西クラブへ! 赤丸急上昇のアタッカーたちは何が凄い?
興國高から今季ふたり目のJ内定者!注目アタッカー村田透馬の岐阜入り決定!!
【総体】平成最後のインターハイで初優勝!山梨学院が下馬評を覆して日本一に輝けたワケ
【高校サッカー勢力図】2018総体出場プレーヤー数・出身都道府県ランキングを発表!! あなたの出身地は何位?

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト なでしこJに続け!
    4月10日発売
    U-23日本代表
    パリ五輪最終予選
    展望&ガイド
    熾烈なバトルを総力特集
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト 世界各国の超逸材を紹介!
    4月18日発売
    母国をさらなる高みに導く
    「新・黄金世代」大研究
    列強国も中小国も
    世界の才能を徹底網羅!!
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 高校サッカーダイジェストVo.40
    1月12日発売
    第102回全国高校選手権
    決戦速報号
    青森山田が4度目V
    全47試合を完全レポート
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ