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市船同期との競争には後れを取るも…宮本チルドレン・高宇洋はガンバの救世主となれるか?

カテゴリ:Jリーグ

竹中玲央奈

2018年08月11日

自身を奮い立たせる同期の存在

意識したというディエゴ・オリヴェイラの突破に食らいつく高。攻守に貢献度の高い働きを見せた。写真:徳原隆元

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「杉岡と原が先に決まっていて、ずっと悔しい気持ちを持っていて。2人ともアンダーの代表にも入っていて、自分だけ入っていなかった。そこでずっと負けたくないなという気持ちがあった」
 
 高校3年の時、高はそんな風に自身の想いを口にしていた。すでに2人に開けられた差を、プロ入り後に巻き返そうと考えていたことだろう。ただ、前述したようにJ3の生活が続き、一方で同期2人は自身より上のカテゴリで経験を積んでいく。ちなみに高卒ではプロになれず、神奈川大に進学しながらも1年終了時に湘南とプロ契約を結んだ金子大毅も高校時代の同期であり、その金子も16節で先発出場を果たした。そのため、市船同期のプロ選手では高が最も遅い J1デビューとなったのである。
 
「自分が最も遅いタイミングとなってしまった」
 
 それについては、悔しさ露わにこう口にする。しかし、そこに焦りはなく、逆にモチベーションになっているようでもあった。
 
「そういった状況でやり続けるメンタリティが自分にはあるし、長所でもある。そこはプロになって強くなったなと思いますし、絶対に諦めない。こうやってチャンスが来た時に結果を出せるようにずっとやってきましたから」
 
 出場しながらも勝てないなかで、気持ち的に複雑な部分もあったという。ただ、それでも折れずにやり続けた結果、格別な勝利を味わった。アデミウソンのゴールが決まった直後、喜びを爆発させた高が向かった先は指揮官の元だ。興奮を抑えきれず、ベンチから飛び出した宮本監督と強く抱き合ったシーンは、彼ら2人の信頼感を強く表わしているように思えた。
 
「遠藤選手とか今野選手とか、ボランチの選手がいろいろといるなかで吸収できるものがあると思う。でも、あの人たちを押し出してでもトップチームで試合に出られるために成長していきたいですね」
 
 内定後に語っていたこの言葉が、2年の時を経て現実になろうとしている。少し出遅れたが、眠っていた“イチフナの10番”が、苦しむ青黒を救う重要なピースになることは間違いないだろう。
 
取材・文●竹中玲央奈(フリーライター)
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