会心の宮本采配!! 3人の教え子たちの活躍が新生ガンバの初勝利にいっそうの価値をもたらす

カテゴリ:Jリーグ

志水麗鑑(サッカーダイジェスト)

2018年08月11日

J1経験のない一美をスタメンに抜擢。

宮本監督は初勝利に貢献した3選手を称えた。写真:徳原隆元

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 [J1リーグ21節]G大阪2-1FC東京/8月10日/吹田S
 
 記者会見を終えたG大阪の宮本恒靖監督は、拍手をしてから拳を突き上げ、その場を去った。報道陣との質疑応答でゲームの内容を訊いた後だったからこそ、そのガッツポーズは采配の手応えを表現しているように感じた。
 
 この試合でも”宮本カラー”を打ち出した采配がいくつか見られたが、その筆頭は一美和成の先発起用だろう。アジア大会に参戦する影響で離脱中のファン・ウィジョの代わりにJ1経験のないFWを抜擢したのだ。いくらU-23チームの監督時代、手塩にかけて育ててきた選手とはいえ、9得点でチームトップスコアラーの韓国代表とは経験に大きな差がある。
 
 しかし、指揮官は一美の起用こそ、FC東京戦の攻撃の肝だったと語った。
 
「攻撃面では一美が入ることによって、前で起点を作る、コンビネーションを出せるところを活かした組み立て(をした)。フィニッシュに関してもクロスボールを入れるところを、(チームの)タスクのひとつとして与えました」
 
 宮本監督の言葉通り、一美は最前線でポストプレーに徹し、アデミウソンの動きを見ながら前線で良いコンビネーションを見せたのだ。そして、オフェンスの狙いはもうひとつあったと、指揮官は話を続ける。
 
「あとは、ボールを奪ってからの切り替えの早さ、相手のサイドバックが攻め上がった背後を狙うように話をしました」
 そのサイドバックの裏を突く攻めを体現したのが、72分から途中出場した高江麗央。一美と同じく、U-23チームで宮本監督の指導を受けた選手だ。試合終了間際、右サイドを抜け出してカウンターの起点になり、決勝ゴールへとつなげている。“ツネ様”も賛辞を送った。
 
「高江は運動量が持ち味なので、守備の役割で入れましたけど、1-1の状況で苦しい時間帯でも出ていけていた。途中出場でしたが、ああいうプレーはキーになったと思います」
 
 そして最後に、その高江からボールを受け、決勝弾のアデミウソンに鋭い縦パスを通した高宇洋の起用。宮本監督の初采配となった18節の鹿島戦から先発を続けており、前述のふたりと同じくJ3で指揮官に育てられた秘蔵っ子だ。

 だが、高に関しては期待も込めて「もっとやらなければならない。守備だけでなく、攻撃面では最後にクサビを入れましたけど、あそこの回数や質を求めていきたい」と指揮官は少し厳し目なメッセージを述べた。
 
 宮本監督がU-23チームを率いていた時代に、自ら育てた3選手が指揮官の采配の意図を汲み取り、FC東京戦で起用に応えてみせた。この結果によってポジション争いが激しくなり、宮本ガンバの色がより強くなることを考えれば、新体制の初勝利はいっそうの価値があると言えるだろう。
 
取材・文●志水麗鑑(サッカーダイジェスト編集部)
 

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