C大阪の敗北は必然!?インデペンディエンテには「日本人に理解不能」な強烈な覚悟があった

カテゴリ:Jリーグ

多田哲平(サッカーダイジェスト)

2018年08月09日

逆に“それ”がC大阪との明らかな差となった

インデペンディエンテを率いるアリエル・オラン監督。「無敵の南米王者」と呼ばれたかつての強さを蘇らせた手腕は素晴らしい。写真:滝川敏之(サッカーダイジェスト写真部)

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 オラン監督は言う。
 
「我々はカップを持って帰る夢を抱いて、アルゼンチンから日本にやってきた。、カップ戦はその試合だけでひとつの物語が始まって、そこで終わる。インデペンディエンテにとってこのカップがどれだけ大事だったか。これは日本の皆さんに話してもたぶん分からないことだと思う。インデペンディエンテには、アルゼンチンにいろんなライバルクラブがあるんですけど、そのどこにも負けてはいけないという伝統とかライバル意識がある。もし日本に来てカップを取れなかったら、どういう顔をして帰ったらいいか、という問題が実際にある。日本とアルゼンチンはサッカーの環境が違うから、その感覚をどう伝えればいいか分からない」
 
 2006年にボカ・ジュニオルスに記録を更新されるまで、アルゼンチン国内で最も多くのカップ戦タイトルを獲得してきたクラブの意地か。これで国際タイトル獲得数18個目で、再びボカと並んだ。国内のライバルとの争いが、どんなタイトルでも一切手を抜かない覚悟を生み出している。

 かつて「Ray de Copas(カップの王様)」と呼ばれたインデペンディエンテのプライドは伊達ではなく、日本人では計り知れないものがあったのだろう。

 オラン監督は、「そうした責任感がプレッシャーになって、気持ちをコントロールするのが大変だったのは確かだった」とも語ったが、逆にそれがC大阪との明らかな差だった。
 
 連戦でのターンオーバーに苦心し、なかなか波に乗れない今のC大阪では太刀打ちできなかったのは無理もない。インデペンディエンテの勝利は必然だったのかもしれない。
 
取材・文●多田哲平(サッカーダイジェストWEB編集部)
 
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