「これが自分たちの現在地」――試合後の高倉監督は手厳しかった
「これが自分たちの現在地。判断ミスが多く、若い選手の一つひとつのプレーの責任、怖さ、そういった自覚があるのか」――試合後の高倉監督は手厳しかった。
もちろん攻撃面における阪口夢の不在は大きい。が、高倉監督は“阪口夢のようなプレー”を求めているわけではない。これまでも個々の特長を尊重してきたはずだ。攻撃陣は今年に入ってからも招集されるメンバーはほぼ固定されており、1年前には皆無だったコンビネーションも今大会では見られるようになってきた。それでも高まらない決定力。それこそが、今大会で見せつけられた世界との決定的な差だった。
主軸の不在を憂うことは簡単だ。だが、目前に迫るアジア競技大会は、国内メンバーで戦い抜かなければならない。メンバーを固定すれば、ある程度攻守ともに向上はするだろう。ただ、メンバーを固定せずに全体的な底上げを図ることは高倉監督が貫いてきているスタイルだ。この全敗を受けて、アジア競技大会をどう戦うのか、指揮官の選択に注目したい。
取材・文●早草紀子
もちろん攻撃面における阪口夢の不在は大きい。が、高倉監督は“阪口夢のようなプレー”を求めているわけではない。これまでも個々の特長を尊重してきたはずだ。攻撃陣は今年に入ってからも招集されるメンバーはほぼ固定されており、1年前には皆無だったコンビネーションも今大会では見られるようになってきた。それでも高まらない決定力。それこそが、今大会で見せつけられた世界との決定的な差だった。
主軸の不在を憂うことは簡単だ。だが、目前に迫るアジア競技大会は、国内メンバーで戦い抜かなければならない。メンバーを固定すれば、ある程度攻守ともに向上はするだろう。ただ、メンバーを固定せずに全体的な底上げを図ることは高倉監督が貫いてきているスタイルだ。この全敗を受けて、アジア競技大会をどう戦うのか、指揮官の選択に注目したい。
取材・文●早草紀子