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【小宮良之の日本サッカー兵法書】ピッチ上ではギリギリの勝負を楽しめる“一流ギャンブラー”が有利だ!

カテゴリ:連載・コラム

小宮良之

2018年08月03日

賭け事にはまるようなことは避けるべきだが…

現役時代の賭け事への依存を告白したダイアー。こういった選手は、予想以上に多い。 (C) Getty Images

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 しかし一方で、「博打に強いようなプレーヤーが成功を収める」という意見も根強く残っている。「勝負度胸」とでもいうのだろうか。とりわけ、ゴールゲッターにはこの傾向があるだろう。
 
 例えばスペイン代表のFWジエゴ・コスタは、ポーカーはプロ並みの腕前であるという。スペインの2部リーグ時代には、地元の大会に率先して出場し、優勝賞金を稼いでいたともいわれる(給料が安いのも理由だったし、当時は未払いの月もあった)。試合後にチームメイト同士で集まって、カードゲームを楽しむのは日課だった。
 
 D・コスタは大柄な体躯で、とにかく膂力(りょりょく)に優れる。何より、性格はふてぶてしく、度胸満点。そして勝負の駆け引きにおいて、冷静に相手の“手札”を読める特性があるからこそ、敵の鼻を明かすようなゴールを放り込めるともいわれる。
 
 賭け事にはまるようなことは、ひとりのスポーツ選手としては避けるべきなのだろう。実際に没頭してしまったら、本末転倒である。しかし、勝負に対する冷徹さと、ぎりぎりのせめぎ合いを楽しめるメンタリティーが、フットボーラーにとってのアドバンテージになり得るのも事実なのである。
 
文:小宮 良之
 
【著者プロフィール】
こみや・よしゆき/1972年、横浜市生まれ。大学在学中にスペインのサラマンカ大に留学。2001年にバルセロナへ渡りジャーナリストに。選手のみならず、サッカーに全てを注ぐ男の生き様を数多く描写する。『選ばれし者への挑戦状 誇り高きフットボール奇論』、『FUTBOL TEATRO ラ・リーガ劇場』(いずれも東邦出版)など多数の書籍を出版。2018年3月には『ラストシュート 絆を忘れない』(角川文庫)で小説家デビューを果たした。
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