• トップ
  • ニュース一覧
  • サッカーができないのに26年間もプロだった男を英紙が特集! 前代未聞のキャリアはどう築かれたのか?

サッカーができないのに26年間もプロだった男を英紙が特集! 前代未聞のキャリアはどう築かれたのか?

カテゴリ:ワールド

サッカーダイジェストWeb編集部

2018年08月01日

「あいつは練習中にボールから逃げるんだ(笑)」

カイザーとチームメイトだったベベットは、笑顔で当時を振り返った。 (C) Getty Images

画像を見る

 いくらあらゆる情報が行き届かない時代とはいえ、あまりに仰天のエピソードの数々。周囲のチームメイトたちは、カイザーの嘘に気付かなかったのだろうか? フラメンゴで共にプレーした元ブラジル代表FWのベベットは、「もちろん分かっていたさ」と笑いながら語っている。

「あいつに才能がないことは知っていたよ。だって、あいつは練習中もボールから逃げるんだから(笑)。でも、とにかく口が達者でね。あいつが何かを言うと、『そりゃあそうだな』って、なぜか納得してしまうんだ。あいつと話したら、誰だってあっという間に、口車に乗せられてしまうと思うよ」

 また、元ブラジル代表のキャプテンで、ベベットと同じくフラメンゴで同僚だったカルロス・アウベルトは生前、カイザーの人間性について以下のように明かしている。

「彼はいつも、チームメイトから好かれていたよ。誰もが、彼のことを好きだったと思う。人柄が良くて、嫌いになれなかったんだ。だからクラブの幹部も、とくに気にすることはなかったんだろうね」

 そんな現在55歳となったカイザーは、『The SUN』の取材に対し、嘘に嘘を重ねたサッカー人生を振り返り、雄弁に語っている。

「とにかく、プロとして私が生き残るためには、誰かを騙すしかなかった。でも、誰も私を解雇できなかったね。私がサインをして、すぐに出ていく。その繰り返しだった。

 ブラジルでサッカー選手は、一種のステータスなんだ。だから、私は毎晩ナイトクラブへ行き、そして『サッカー選手だ』と言うと群がってくる女を抱いたよ。一日に3人と寝ることも珍しくなかった。

 私みたいに貧しい場所から出てきた人間がブラジルで成功するためには、サッカーで財を成すか、ギャングになるか、女と上手くやるか、その3つしかなかった。私はアルコール依存症の母親に育てられ、何とか生き延びようと必死だった。だから、いくら批判されようとも、嘘をついたことに罪悪感はない」

 ちなみに『The SUN』によれば、カイザーは現在、女性向けのパーソナルトレーナーとして“本当に”汗を流しているという。

 あらゆる技術が進化し、各クラブのスカウティングスキルもアップしたいまでは、カイザーのような選手が生まれることはあり得ず、なんとも不思議な話ですらある。
【関連記事】
「タトゥーのデパートだ!」 米ファッション誌がネイマールらW杯スターの“酷い”入れ墨を特集
Jリーガーの「好きな女性タレント」ランキング2018年版! 石原さとみや新垣結衣を抑えて1位に輝いたのは?
「マジでカワイイ!」韓国女子代表のビーナス、イ・ミナが最新自撮り写真を公開!
本田圭佑のメルボルン・V入団が決定的に! 本人はツイッターで「数日中に判断…」と示唆
乾貴士を英メディアが“今夏のリーガベスト移籍11”に選出!「火花ほとばしる活躍で…」

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト なでしこJに続け!
    4月10日発売
    U-23日本代表
    パリ五輪最終予選
    展望&ガイド
    熾烈なバトルを総力特集
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト 世界各国の超逸材を紹介!
    4月18日発売
    母国をさらなる高みに導く
    「新・黄金世代」大研究
    列強国も中小国も
    世界の才能を徹底網羅!!
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 高校サッカーダイジェストVo.40
    1月12日発売
    第102回全国高校選手権
    決戦速報号
    青森山田が4度目V
    全47試合を完全レポート
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ