• トップ
  • ニュース一覧
  • サッカーができないのに26年間もプロだった男を英紙が特集! 前代未聞のキャリアはどう築かれたのか?

サッカーができないのに26年間もプロだった男を英紙が特集! 前代未聞のキャリアはどう築かれたのか?

カテゴリ:ワールド

サッカーダイジェストWeb編集部

2018年08月01日

英紙が脚光を当てた前代未聞のサッカー選手

その人生が脚光を浴びているカイザー。一体なぜ、彼のキャリアは注目されることになったのか? ※写真は当人のツイッターより

画像を見る

 前代未聞のプロサッカー選手が、時を経て話題となっている。英紙『The SUN』が、70年代から90年代前半にかけて名を馳せた(?)ブラジル人サッカー選手、カルロス・エンリケ・ラポソ、愛称「カイザー」のキャリアに脚光を当てている。

 1979年から約26年間に渡って築き上げたその所属クラブの遍歴は凄まじい。ボタフォゴ、フルミネンセ、ヴァスコ、インデペンディエンテ(アルゼンチン)といった名立たる強豪ばかり。しかし驚くべきは、いずれのクラブでも、公式戦の出場歴がないことだろう。そう、この男、実はプロサッカー選手としての実力が全くなかったのである。

 才能がなかったわけではない。FWとして地元クラブで活躍した十代の頃にはスカウトに認められ、メキシコのプロクラブ、プエブラに入団した。しかし、その技術が伸びることはなく、カイザーはほどなくしてクラブを追われた。

 それでも、ファベーラ(貧困街)の生まれであり、何とか成功を掴み取りたいと考えたカイザーは、なんとプエブラとの契約歴を巧みに利用し、知り合いに嘘の医療診断書とスカウティングレポートを書いてもらい、母国の名門ボタフォゴとの契約を勝ち取ったのである。

 巧くやり込んだカイザーは、それに味を占め、その後も同様の手口で、あらゆるクラブを渡り歩いた。当然、チームからプレーを求められる(!)こともあったが、当人曰く、「その時は、膝を痛めたふりをするのさ。当時はまだ医療技術が進歩していなかったから、バレることはなかった」という。

 準備は徹底していた。プロとしての地位を維持するべく、著名な新聞記者と仲良くなり、酒を奢っては“嘘”の記事を書かせたのである。当時はインターネットなどの情報伝達手段が発達してなかったため、こんなやり方でも、クラブの幹部やサポーターを容易に騙すことができたという。

 それでも、プレーしなければならない時も当然、訪れた。ある時、カイザーが在籍した地方クラブのオーナーが有名なマフィアのボスであったため、強制的に出場を強いられたのである。しかし、生半可ではない「ペテン師」は、ここでも“とんち”を利かす。

 なんと、ピッチに出る前に観客席へ飛び込んで乱闘騒ぎを起こし、あえて退場処分を受ける。当然、これに激高するオーナーに対してカイザーは、「あなたの悪口を吐かれて我慢できなくなった」と弁明。これに気を良くしたオーナーからは、ボーナスを受け取ったという。

 それ以外にも、祖父母を4度も死んだことにしたり、急な肉離れを起こしたりと、様々な嘘を重ね続けた。つくづく悪知恵の働く男である。
【関連記事】
「タトゥーのデパートだ!」 米ファッション誌がネイマールらW杯スターの“酷い”入れ墨を特集
Jリーガーの「好きな女性タレント」ランキング2018年版! 石原さとみや新垣結衣を抑えて1位に輝いたのは?
「マジでカワイイ!」韓国女子代表のビーナス、イ・ミナが最新自撮り写真を公開!
本田圭佑のメルボルン・V入団が決定的に! 本人はツイッターで「数日中に判断…」と示唆
乾貴士を英メディアが“今夏のリーガベスト移籍11”に選出!「火花ほとばしる活躍で…」

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト なでしこJに続け!
    4月10日発売
    U-23日本代表
    パリ五輪最終予選
    展望&ガイド
    熾烈なバトルを総力特集
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト 世界各国の超逸材を紹介!
    4月18日発売
    母国をさらなる高みに導く
    「新・黄金世代」大研究
    列強国も中小国も
    世界の才能を徹底網羅!!
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 高校サッカーダイジェストVo.40
    1月12日発売
    第102回全国高校選手権
    決戦速報号
    青森山田が4度目V
    全47試合を完全レポート
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ