「勝てばドイツ人? 負ければ移民だから?」エジルが怒りの告発、そして代表引退を表明

カテゴリ:ワールド

サッカーダイジェストWeb編集部

2018年07月23日

「僕は母の教えをずっと大事にしてきた」

すべてはこのエルドアン大統領(右)との会合から始まった。エジルはそこに「政治的意図はなかった」と言い切る。(C)Getty Images

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 今回エジルは、「この数週間でゆっくり考える時間ができた。僕がなにを考え、実際になにが起こっていたのかを知ってもらいたいと思う」と、赤裸々に想いを明かしたのだ。
 
 まずは自身のルーツについての、確固たるスタンスを示した。
 
「多くのひとがそうであるように、僕にもひとつ以上の国に先祖がいる。僕はドイツで生まれ育ったけど、家族のルーツはしっかりとトルコに根付いているんだ。だから僕にはふたつのハートがある。ひとつはドイツ人として、もうひとつはトルコ人として。子どもの頃、よく母にこう教えられていた。自分がどこから来たのかを忘れてはいけないし、リスペクトしなければいけないとね。今日までずっと大事にしてきた教えだ」
 
 
 核心に迫るのはここからだ。「政治的意図などなかった」ときっぱり言い放つ。
 
「5月(14日)にエルドアン大統領とロンドンで会った。慈善事業と教育に関するイベントで来られていたと聞いている。大統領と初めて会ったのは2010年のベルリンで、アンゲラ・メルケル首相とドイツ対トルコ戦を観戦された後だった。それ以来、世界のいろんなところで何度も会ってきたんだ。僕たちがそこで撮った写真が問題を引き起こしたこと、僕が嘘つきだ、詐欺師だと批判されたことも知っているけど、あの写真になんら政治的意図などはなかった。家族の教えの通りに、僕は自分のルーツに敬意を表したまでで、間違ってもエルドアン大統領の政治や選挙に関わるものではない。僕の仕事はフットボーラーだ。政治家ではない。政治的な会話などもいっさいしていない。フットボールの話に花を咲かせただけさ。大統領も昔はプレーヤーだったのでね」
 
 続いては「3の2:メディアとスポンサー」と銘打ち、これもかなりの長文で綴った。
 
 実に怒りに満ちた内容で、「フットボーラーとしての僕を批判するのは一向に構わない。それによって僕が学ぶことはあるし、これまでもその考えでメディアと向き合ってきた」としたうえで、「でも今回はまるで違った。彼らは僕やドイツ代表のパフォーマンスを攻撃するのではなく、僕のルーツやそれを敬う気持ちに牙を剥いたんだ。我慢の限界を超えたものだった」と糾弾した。ドイツ紙のなかには「あの写真は極右政党のプロパガンダだ」とこき下ろしたものもあったと言い、深く傷つけられたと告白している。
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