「凄まじい進歩だ!」「品格ある去り方」 ベルギー戦惜敗の西野ジャパンを仏メディアが手放し称賛【ロシアW杯】

カテゴリ:ワールド

結城麻里

2018年07月03日

ハリルの右腕は言った「もう同じ日本ではない」と

試合後、互いの健闘を称え合った両チームの戦士たち。ワールドカップ史に刻まれる名勝負だった。(C) Getty Images

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 普段は激辛の『L'Équipe』の採点も、この日ばかりは、乾貴士と吉田麻也にそれぞれ「7」をつけるなど、いずれも、勝利したベルギー選手たち全員を上回る高い点数を与えた。

 フランスの雑誌『So foot』のウェブサイトに至っては、異例とも言うべき高評価が居並んだ。編集部と読者による採点を公開し、酒井宏樹には、編集部が「6」、読者が「6.8」をつけ、吉田には「6.5」と「7」、そして乾には編集部が「7.5」、読者は「8.5」という評価が付けられたのだ。

 乾については、「澄み切ったゴールだった。ビッグなワールドカップで、常にボールを愛でるようにプレーしていた。まったくあの可愛い顔つきで、とんでもないことをしでかす。彼の洗練されたボールタッチが試合のすべてに価値を与えた。心地良い“イヌイ”だった」。

 フランス語には「驚くべき、途方もない」という意味を持つ「イヌイ」という単語があり、同誌はそれにかけて、30歳のアタッカーを褒めちぎったのだ。
 
 この『So foot』の導入見出しはこうだ。

「日本は後半序盤にテクニックのクオリティーで強烈なパンチを食らわせ、次いでキーパーとナイーブさのせいで完全に瓦解してしまった」

 返す返すも日本の惜しい敗退を嘆く声が、フランス中に溢れ返っている。

 ラジオ『EUROPE 1』のウェブサイトは、「ロッカールームは綺麗に掃除され、しかもロシア語の『スパシーバ(ありがとう)』という言葉が残されていた」と報告している。そのうえで、「ぴかぴかのロッカールーム、感謝の言葉、日本人の極めて品格ある去り方」と、日本の“最後のフェアプレー”を絶賛した。

 グループリーグ中に前日本代表監督、ヴァイッド・ハリルホジッチの右腕だったジャッキー・ボヌベーの言葉が、ふと蘇ってくる。彼はこう語っていた。

「フィリップ・トルシエが最初に指揮を執った頃の日本代表では、外国でプレーしていたのはひとりだけだった。ヒデトシ・ナカタ(中田英寿)だけだったのです。でも、2018年の日本スターティングイレブンでは、Jリーグのプレーヤーがひとりだけになった。ゲン・ショウジ(昌子源)だけです。他のすべての選手は外国でプレーしている。もはや、同じ日本ではないのです」

文●結城麻里
 

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