PK戦では相手のミスを予感?
敗戦も脳裏にチラついていたであろう93分にジェリー・ミナが同点弾を挙げた時には、身を乗り出してカンビアッソやボルハと抱き合って雄叫び!! 大興奮していた。
このまま1-1のまま90分間が終了し、延長戦もお互いにゴールを割れず、勝負の行方はPK戦に持ち込まれた。一旦ピッチに降りてチームメイトたちを激励してからまた僕の前に戻ってきたハメスは、手で顔を覆って見ていらないという感じだったが、コロンビアの1人目、2人目、3人目がネットを揺らすとまた叫んでいた。
イングランドの3人目、ジョーダン・ヘンダーソンがペナルティースポットに向かって歩いている途中には、横のボルハとスタッフと何やら話していた。ヘンダーソンを指さしていたのでなんとなく「あいつ外すぞ」って言っているのかと思っていたら、案の定の守護神ダビド・オスピナがシュートをストップ。するとハメスは横の2人に「ほら見ろ!」みたいなリアクションを見せていた。
「ワールドクラスの選手の読みはすごいな」と感心していたら、その後のマテウス・ウリベとカルロス・バッカが失敗……。コロンビアは惜しくもイングランドに敗れ去った。ハメスはうなだれた後、カンビアッソに即されて立ち上がり、ピッチに降りて仲間を励ましにいったが、最後はベンチの中でひとり佇んでいた。
ブラジルW杯では6ゴール・2アシストを記録して得点王に輝いたが、ロシアW杯はとにかく怪我に泣いて、日本戦でもまるで偽物かのようにキレはなし。目に見える結果はポーランド戦の2アシストだけだった。なんとも創造性に欠け、見どころの少なかったこの日の試合も、好調時のハメスがいればきっと違った展開になっていただろう。
ハメスの喜怒哀楽を目の当たりにするという貴重な体験をしたが、僕はやっぱりピッチでその雄姿を見たかった。
取材・文:白鳥大知(ワールドサッカーダイジェスト編集部)
このまま1-1のまま90分間が終了し、延長戦もお互いにゴールを割れず、勝負の行方はPK戦に持ち込まれた。一旦ピッチに降りてチームメイトたちを激励してからまた僕の前に戻ってきたハメスは、手で顔を覆って見ていらないという感じだったが、コロンビアの1人目、2人目、3人目がネットを揺らすとまた叫んでいた。
イングランドの3人目、ジョーダン・ヘンダーソンがペナルティースポットに向かって歩いている途中には、横のボルハとスタッフと何やら話していた。ヘンダーソンを指さしていたのでなんとなく「あいつ外すぞ」って言っているのかと思っていたら、案の定の守護神ダビド・オスピナがシュートをストップ。するとハメスは横の2人に「ほら見ろ!」みたいなリアクションを見せていた。
「ワールドクラスの選手の読みはすごいな」と感心していたら、その後のマテウス・ウリベとカルロス・バッカが失敗……。コロンビアは惜しくもイングランドに敗れ去った。ハメスはうなだれた後、カンビアッソに即されて立ち上がり、ピッチに降りて仲間を励ましにいったが、最後はベンチの中でひとり佇んでいた。
ブラジルW杯では6ゴール・2アシストを記録して得点王に輝いたが、ロシアW杯はとにかく怪我に泣いて、日本戦でもまるで偽物かのようにキレはなし。目に見える結果はポーランド戦の2アシストだけだった。なんとも創造性に欠け、見どころの少なかったこの日の試合も、好調時のハメスがいればきっと違った展開になっていただろう。
ハメスの喜怒哀楽を目の当たりにするという貴重な体験をしたが、僕はやっぱりピッチでその雄姿を見たかった。
取材・文:白鳥大知(ワールドサッカーダイジェスト編集部)