全国スポーツ紙は日本協会・田嶋会長への言及も
一夜明けた6月29日付けの全国スポーツ紙『L’Equipe』は、「それほどフェアプレーじゃないジャポン(日本)」と銘打ち、小記事を掲載。「ワールドカップ史上初めて、カード数が少なかったという理由でグループリーグを突破した。それに値しないゲーム終盤の振る舞いだったにもかかわらずだ」とのサブタイトルを付け、記事中では「10分間に渡って悲壮なスペクタクルを提供した」と表現した。
その記事では、試合後の記者会見における西野朗監督の様子も報じている。「ひきつった顔つき、困惑気味の表情、無理に作った微笑、ギクシャクした悲しげな声のトーン」と描写しつつ、「グループリーグを突破してもいないのに(スタメンを)6人も変えたチームを送り出す、凄まじいリスクを冒したのだ」と評した。
唯一ポジティブだったのは、「カワシマの格別なセーブに救われた」と記した一行のみだ。
その記事では、試合後の記者会見における西野朗監督の様子も報じている。「ひきつった顔つき、困惑気味の表情、無理に作った微笑、ギクシャクした悲しげな声のトーン」と描写しつつ、「グループリーグを突破してもいないのに(スタメンを)6人も変えたチームを送り出す、凄まじいリスクを冒したのだ」と評した。
唯一ポジティブだったのは、「カワシマの格別なセーブに救われた」と記した一行のみだ。
記事の最後には、「(かろうじてベスト16に進出したが)もしそうなっていなかったら、この前技術委員長はメディアの大バッシングに晒されていただろう。4月8日にハリルホジッチを監督の座から追い落としたコウゾウ・タジマ(田嶋幸三)会長についても同様である」と、強烈なパンチをお見舞いしている。
さて、恒例の朝のカフェ。ここでもやはり、日本のイメージは急速に落ち込んでいた。
「日本がこういうメンタリティーだとは知らなかった。日本とセネガルのサポーターが揃ってお掃除して、リスペクトに溢れる国だと思っていたのに……。いざとなると卑怯なんだな」
ふー、と溜め息をつきながら、私も同意するしかなかった。フランス人の大半はセネガル好きである。つまりフランス中が、セネガル人の悲しみに心を重ねているのだ。
文●結城麻里
さて、恒例の朝のカフェ。ここでもやはり、日本のイメージは急速に落ち込んでいた。
「日本がこういうメンタリティーだとは知らなかった。日本とセネガルのサポーターが揃ってお掃除して、リスペクトに溢れる国だと思っていたのに……。いざとなると卑怯なんだな」
ふー、と溜め息をつきながら、私も同意するしかなかった。フランス人の大半はセネガル好きである。つまりフランス中が、セネガル人の悲しみに心を重ねているのだ。
文●結城麻里