ベルギーの弱点は守備の局面にあり。
もちろん、ベルギーにも弱点はある。最大のそれは守備の局面だ。中盤から前に攻撃的な選手を多く配置している影響もあり、チーム全体の守備力は決してトップレベルとは言えない。前線からの組織的な追い込みは機能性に欠け、中盤は実質アンカーであるヴィツェルが守備負担を一手に引き受けているためフィルター機能が弱く、かといってそこまでコンパクトでもないので、自陣2ライン(DFとMF)間に危険なスペースが生まれやすい。
守備の局面ではウイングバックも下がって5バック気味になる最終ラインも、1対1の対人守備は空中戦も含めてかなり強い。ただ、マークの受け渡しが曖昧でアタックするタイミングや位置なども共有できていない印象があり、人数が揃っていながらサイドを破られるケースも少なくない。コンディション不良で初戦と第2戦を欠場し、第3戦で途中出場からようやく復帰した主将ヴァンサン・コンパニが3CBの中央に入ったとしても、連携不足という課題が劇的に解決されるわけではない。
守備の局面ではウイングバックも下がって5バック気味になる最終ラインも、1対1の対人守備は空中戦も含めてかなり強い。ただ、マークの受け渡しが曖昧でアタックするタイミングや位置なども共有できていない印象があり、人数が揃っていながらサイドを破られるケースも少なくない。コンディション不良で初戦と第2戦を欠場し、第3戦で途中出場からようやく復帰した主将ヴァンサン・コンパニが3CBの中央に入ったとしても、連携不足という課題が劇的に解決されるわけではない。
日本が突きたいのはまず敵の弱点である2ライン間。ボールを奪った後、柴崎を中心とした素早いパスワークで敵を揺さぶり、2列目の香川真司、乾貴士、原口元気らが前を向くシチュエーションを作りたいところだ。そうすれば、オーバーラップしたSBの長友佑都と酒井宏樹が、これまた敵のウイークポイントであるサイドを突破する形も作れるかもしれない。
また、190cm前後の大柄なDFが多く、予防的カバーリングの意識も薄いため、危険な位置でボールを奪われたときの被ショートカウンター時にはかなり危うさを見せる。ハイプレスからの速攻は、日本にとって有効な武器になる可能性が高い。
取材・文:白鳥大知(ワールドサッカーダイジェスト編集部)
また、190cm前後の大柄なDFが多く、予防的カバーリングの意識も薄いため、危険な位置でボールを奪われたときの被ショートカウンター時にはかなり危うさを見せる。ハイプレスからの速攻は、日本にとって有効な武器になる可能性が高い。
取材・文:白鳥大知(ワールドサッカーダイジェスト編集部)