【W杯 コロンビア戦プレビュー】積極的な「縦パス」が希望を生み、奇跡を呼ぶはずだ

カテゴリ:日本代表

原山裕平

2014年06月24日

相手を警戒しすぎたらコートジボワール戦の二の舞だ。

このJ・ロドリゲスを筆頭に好タレントを揃えるコロンビアだが、受け身に回ったらそれこそ初戦の二の舞だ。コートジボワール戦の反省点を活かす必要があると、本田も言う。 (C) Getty Images

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 戦略的な部分に関しては、やはりコロンビアの特長であるショートカウンターに気を付けたい。ボールを奪えば一気に前に飛び出してくる彼らの高速アタックは、一瞬でも隙を見せれば、即、致命傷となりかねない危険な代物だ。吉田麻也はその対策をこう考えている。
 
「前線に良い選手が多くいるので、リスクマネジメントが非常に大事になってくると思うし、1点でも取られれば非常に苦しい状況に陥るのは分かっている。アグレッシブにいきつつも、後ろは冷静さを保たないといけない」
 
 山口蛍は警戒すべき選手として、ハメス・ロドリゲスとファン・フェルナンド・キンテーロの名前を挙げた。
 
「やっぱり10番(J・ロドリゲス)の選手。あと20番(キンテーロ)。あそこが起点になっているというのは、どの試合を見ても分かりますし、あそこをどれだけ消せるかが大事になってくる」
 
 ただし、相手を警戒しすぎて受け身になってしまっては、コートジボワール戦の二の舞となりかねない。やはり重要なのは、高い位置からボールを奪う積極的な守備だろう。本田圭佑は言う。
 
「コロンビア戦に出るであろうという問題は、コートジボワール戦にちょっと似ている。ああいう個性のある、個人技のある前線の選手たちに対して、引くのでは勝てない。その反省点を活かす必要があるという意識で、整理しています」
 
 高い位置でのボール奪取に成功すれば、前線の連動性も生きてくる。結局のところこの2試合で生じた問題は、攻撃時にリスクを冒せなかったことだ。縦にボールを入れられず、前線のタレントをなかなか活かせなかった。したがって、コロンビア戦ではボールを奪った後、いかに素早く前に運べるかが重要となる。積極的な縦パス――。これがこの試合を優位に運ぶためのキーワードとなるだろう。
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