粘り強く戦えば、大味な展開にはならない。試合を決めるのは途中出場の選手たちだ
日本は不安材料として、西野監督になってから、スイスも含めて攻撃陣の個のクオリティがそれほど高くないチームとしか試合をできていない点があります。日本は、基本的には下がりすぎないエリア、ハーフウェイラインより前からプレスをかける狙いをもっていると思いますが、相手との兼ね合いでそれをどこまで維持できるか、そして、維持できない時にはチームの中で意思統一ができるか。
それを、個のクオリティの高い相手との試合の中ですり合わせることができていないので、ワールドカップという大舞台で、試合中に臨機応変な対応ができるのかは疑問符がつきます。願わくば、ひとつ目の狙いがハマり、次の解決策を用意する必要のない展開が理想です。
そして、最後はやはり、交代選手の使い方です。ここまでのワールドカップを見ても、粘り強く戦えば、大味な展開にはなりません。そうなると、試合を決めるのは途中出場の選手たちです。誰が起用されても、その選手が持つ個性は充分通用するはずですから、その個性を生かす方法を個人としてもチームとしても明確に準備しておくべきでしょう。
それを、個のクオリティの高い相手との試合の中ですり合わせることができていないので、ワールドカップという大舞台で、試合中に臨機応変な対応ができるのかは疑問符がつきます。願わくば、ひとつ目の狙いがハマり、次の解決策を用意する必要のない展開が理想です。
そして、最後はやはり、交代選手の使い方です。ここまでのワールドカップを見ても、粘り強く戦えば、大味な展開にはなりません。そうなると、試合を決めるのは途中出場の選手たちです。誰が起用されても、その選手が持つ個性は充分通用するはずですから、その個性を生かす方法を個人としてもチームとしても明確に準備しておくべきでしょう。
交代選手の個性を生かす場面を作るためにも、スタートから出る選手たちはゲームを創る、野球の先発ピッチャーのような役割が、いつも以上に求められます。西野監督もそのためのスタートメンバーを選ぶはずで、それは香川選手か本田選手か、乾選手か宇佐美選手か、柴崎選手か大島選手か。私たちでは知り得ないチーム内のムードも含めた、西野監督の舵取りが注目されます。
ここまでコロンビア戦を想定して書いてきましたが、セネガルとポーランドに対しても基本的には変わりません。その中で、その試合までの結果により、選手たちの心理はまた変わっていきますので、すべては初戦次第と言えるのでしょう。
しかし、敢えて冷静に考えれば、初戦は大事ですが負けても終わりではありません。先制点は大事ですが先制点で負けが決まるわけではありません。サッカーにいつもついて回る感情の起伏のバランスを、常にいいところに置きながら戦っていってほしいと思います。
ここまでコロンビア戦を想定して書いてきましたが、セネガルとポーランドに対しても基本的には変わりません。その中で、その試合までの結果により、選手たちの心理はまた変わっていきますので、すべては初戦次第と言えるのでしょう。
しかし、敢えて冷静に考えれば、初戦は大事ですが負けても終わりではありません。先制点は大事ですが先制点で負けが決まるわけではありません。サッカーにいつもついて回る感情の起伏のバランスを、常にいいところに置きながら戦っていってほしいと思います。