（３）トーマス・ミュラー→「３大会連続の５得点以上」
「複数大会で５得点以上を決めた選手は、過去に３人しかいない。ペレやロナウド、ゲルト・ミュラーでさえ成し遂げていない偉業を達成したのは、元ペルー代表のテオフィロ・クビジャス（70年＆78年大会）、元ドイツ代表のミロスラフ・クローゼ（02年＆06年大会）、そして現ドイツ代表のトーマス・ミュラー（10年＆14年大会）だ。それぞれ５得点ずつを決めている。もし今大会でミュラーが５得点以上をマークすれば、史上初の３大会連続の快挙となる」

 

（４）ドイツ代表→「大会最多連勝」
「ヨアヒム・レーブ監督率いるドイツは、前回大会で５連勝を飾って優勝を掴んだ。今大会ではどこまで連勝記録を伸ばせるだろうか。延長戦勝ちやＰＫ戦勝ちを含めたルールで、６連勝以上を飾っているチームは過去に２チームしか存在しない。イタリア代表の６連勝（34年＆38年大会）と、ブラジル代表の11連勝（02年＆06年大会）だ。ブラジルのそれはモンスター級と言っていいだろう」
 
（５）エサム・エル・ハダリ→「最年長出場」
「前回の2014年大会でコロンビア代表GKのファリド・モンドラゴンが、グループリーグ・日本戦のピッチに立ち、最年長出場記録を更新した（43歳３日）。今回、ふたたびその記録が塗り替えられそうだ。エジプト代表のGKエサム・エル・ハダリがグループリーグ初戦のウルグアイ戦で先発出場を果たせば、45歳５か月で大幅に更新することとなる。ちなみにエル・ハダリは今大会に参戦する３人の代表監督よりも年上だ。セネガル代表のアリウ・シセ監督（42歳）、セルビア代表のムラデン・クルスタイッチ監督（44歳）、そしてベルギー代表のロベルト・マルティネス監督（44歳）である」
 
（６）コスタリカ代表→「北中米・カリブ代表の大会無敗記録」
「北中米・カリブ地域の代表チームで、もっとも負けなかったのはメキシコだ。94年と98年大会にかけての６戦無敗（延長戦負け、ＰＫ戦負けは引き分け扱い）が最長となっている。前回のブラジル大会で望外のベスト８進出を果たしたコスタリカ代表が、その更新に挑む。彼らは４年前、ウルグアイ、イタリア、イングランド、オランダといった強豪国と戦いながら、５戦無敗で大会を終えた。６月17日のグループリーグ初戦、セルビア戦でまずはメキシコの記録に並べるか」