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【松木安太郎】やっぱり日本代表は”我慢”するしかない!3ボランチも視野に入れるべきだ

カテゴリ:日本代表

松木安太郎

2018年05月31日

23人を決めるうえで、ガーナ戦から好材料を取り出すのは難しい

混乱を避けるために、西野監督は意図を明確に選手に伝えなければならない。写真:滝川敏之(サッカーダイジェスト写真部)

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 戦術的な面で言えば、最初は3バックが5バック気味になってしまって、最終ラインにごっそり人がいた。そういうシーンをいかに減らすかがポイントになる。中盤の配置も含めて考えるべきだろうね。例えば、ボランチ3枚とウイングバック2枚で3バックの前を固めてしまう手もありだ。無失点で抑えようと思ったら、そういった思い切った配置が必要かもしれない。
 
 点を取る形も、もう一工夫ほしいね。特に後半終盤に差し掛かったなかで、敵陣にスペースがない時の戦い方は、選手起用も含めてもっと変化が必要だった。ひとりで突破できるドリブラーとか、徹底的に裏を突く選手を使うとか、そういう明確な意図は打ち出せなかったからね。個人的には、点を取りに行く展開のなかでの3バックが見たかった。
 
 極論すれば、決定機をモノにしないと試合には勝てない。そういう力がないなら、じっくり守ってゼロに抑える形を目指すべきだよ。今のチーム状態を考えれば、なおさらディフェンスを最優先で考えるべきだろう。
 
 前から言っているけど、ワールドカップでは日本のペースでプレーできる時間は非常に少ない。自分たちの時間帯が予想以上に作れたら、それはプラスアルファとして考えるべきで、まずは”我慢”にプライオリティを置かなければいけないんだ。
 
 守備的に戦うのであれば、長谷部をボランチで起用して、3ボランチ+4バックという手もある。攻撃の時には長谷部が最終ラインに入って両SBを上げるとか、そういう形のほうが、3バックよりも守備が安定する気がするね。フィードの面では柴崎も良かったから、3ボランチのひとりにああいう選手がいると攻撃の幅も広がりそうだ。
 
 結果的にガーナ戦はうまく3バックが機能しなかったし、みんなの目を奪うような個々の働きもなかったから、西野監督は頭を悩ませているんじゃないかな。23人を決めるうえで、この試合から何か好材料を取り出すのは難しいからね。メンバー選考もかねて多くの選手をテストせざるを得なかったんだろうけど、それがより迷いを生んだかもしれない。
 
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