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元Jリーガー安英学が挑む”もうひとつのW杯” 在日チームを監督兼選手として牽引する男の想いと勝算

カテゴリ:国際大会

ピッチコミュニケーションズ

2018年05月26日

選手兼監督の安英学が、自ら選手の選考と"招集"を行なった

UKJには、湘南でプレーした金永基など17人が集まった(写真は2008年のもの)(C)SOCCER DIGEST

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 その理念は、JリーグとKリーグ、そして朝鮮代表でワールドカップに出場してきたこれまでのサッカー人生で、僕自身が大切にしてきたものでもありますから」
 
 大会の理念と自身のサッカー人生が重なったということだが、在日コリアンの代表として出場することも、理由のひとつだという。
 
「サッカー選手にとってワールドカップは大きな夢ですが、在日の後輩たちが、もうひとつ夢を持てるようにしたいと思ったんです。これからは国の代表としてだけでなく、在日の代表として国際大会で活躍することもできるんだと。
 
 実際に僕自身、自分のアイデンティティである在日の代表として、国際大会に出場することをイメージするとワクワクします。ワールドカップに出場した時と同じぐらい、モチベーションは高いですよ」
 
 そうして大会出場を決めた安英学は、選手兼監督として、自ら選手の選考と招集を行なった。選考条件はただひとつ、「在日コリアンとしての誇りを持って戦えること」。全員に直接連絡をとり、出場を打診すると、湘南ベルマーレなどでプレーした元Jリーガーの金永基(キム・ヨンギ)、香港リーグでプレーする孫民哲(ソン・ミンチョル)、FC徳島の谷山健、高志煌(コウ・チファン)、洪潤極(ホン・ユング)、ポーランドやクロアチアの下部リーグでプレー経験のある李東俊(リ・トンジュン)など、17人の選手が集まった。オファーを断る選手はひとりもいなかったという。
 
「朝鮮籍、韓国籍、日本籍と国籍はバラバラです。ただ、もともと一緒にボールを蹴ったことのある選手も多く、チームの雰囲気は良いですね」
 
 また、チームのエンブレムのデザインにも自ら携わったという。デザイナーに大会の主旨とコンセプトを伝え、修正を繰り返して出来上がったのが、翼を持った真っ赤な虎を朝鮮半島に模したデザインだ。上部の「UKJ」の文字とエンブレムの枠には、“ジャパンブルー”を配色した。
 
「エンブレムはチームの顔。日本で生まれ育ったコリアンのチームなので、日本の要素は必ず入れたいと伝えました。UKJの選手たちは皆、日本への思いを持っていますし、僕自身も、日本の方々から支えてもらって素晴らしいサッカー人生を送ることができました。“ジャパンブルー”を胸に戦うので、日本の方々にも応援してもらえるとうれしいですね」
 
 もっとも、不安材料がないわけではない。例えば、大会に向けた練習スケジュールだ。4月30日に初招集したが、日本を発つ前に選手が集まれたのは練習の2回だけ。しかも、所属クラブの予定などもあり、練習に参加できない選手もいた。全員での練習は、開幕前日の5月30日に現地に着いてから初めて行なうという。
 
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