【広州恒大】リッピ監督、ジラルディーノに会って説得へ
 
　広州恒大のマルチェッロ・リッピ監督は、アレッサンドロ・ディアマンティに続いてもうひとりの元イタリア代表アルベルト・ジラルディーノ（ジェノア）の獲得を本気で望んでいる。
 
　ジェノアにはすでにオファーを届っているが、ジラルディーノ本人が中国行きにあまり乗り気ではなく、交渉は停滞している。リッピ監督は６月18日、ジラルディーノに直接会って説得を試みる予定。ジラルディーノの心を動かすことができるか。
 
【ミラン】ラミの買い取りをめぐる会談は延期に
 
　バレンシアからCBアディル・ラミの買い取りを目論むミラン。それについて、６月17日に持たれる予定だった仲介エージェント、エルネスト・ブロンゼッティとアドリアーノ・ガッリアーニ副会長の会談は延期になった。
 
　シンガポールの大富豪ピーター・リムに買収されたばかりのバレンシアは、まだチームの強化戦略が固まっておらず、ラミについても言を左右にするばかりで、ガッリアーニはそれに対する苛立ちを隠さない。ミランとしては、新チーム構想に大きく関わる問題だけに、早く決着をつけたいところだが……。
 
【翻訳】
片野道郎
 
翻訳者からのごあいさつ
　イタリアのスポーツ専門局『SkySport』を舞台に活躍するジャンルカ・ディ・マルツィオは、移籍専門記者という新たなジャンルを独力で切り開いた草分けにして、他をまったく寄せ付けないトップランナーです。
 
　イタリア国内ではすでに数年前から超メジャーな存在でしたが、2013年１月にジョゼップ・グアルディオラ監督のバイエルン入りという大スクープをものにして、一躍ヨーロッパ中でその名を知られるようになりました。その後も、ウィリアン（当時シャフタール・ドネツク）がトッテナムからチェルシーに寝返った顛末など、イタリアにいながらワールドワイドな移籍情報をいくつもスクープしています。
 
　セリエAから下部リーグまで各クラブの会長やスポーツディレクターはもちろん、代理人からスカウトまで膨大な関係者と緊密なネットワークを持ち（iPhoneのアドレス帳には3000人以上のコンタクトが入っています）、他の記者には絶対入手できないディープな情報をキャッチ。素晴らしいのは、しっかり裏が取れるまでは決して情報を出さないところです。
 
　ご存じの通り、世界中を飛び交っている移籍関連ニュースの大半は、誰かの願望や思惑に基づくただの噂でありそれ以上ではありませんが、ディ・マルツィオが発信するニュースは、すべて彼自身のプライドがかかったガチネタであり、ハズレはほぼ皆無と言っても過言ではありません。移籍ネタに関しては、どんなにありそうな話でもディ・マルツィオが書くまでは嘘か本当かわからない、どんなにあり得ない話でもディ・マルツィオが書いたら本当、というのが、もはやこの業界の常識になっているくらいです。
 
　ツイッターのフォロワーは全世界で約30万人。日本では13年７月から『ワールドサッカーダイジェスト』誌に連載コラムを寄稿しています。先月、この連載を休載した時には、日本のフォロワーからいくつも問い合わせのリプライが飛んで来たほどの人気です。
 
　そんなディ・マルツィオのオフィシャルサイト『gianlucadimarzio.com』から、移籍関連を中心とする最新ニュースを毎日厳選してお伝えするのがこのコーナー。サプライズはあっても「ガセ」はありませんから、安心してお読みください。（片野道郎）