加藤監督が産業能率大を率いた時代に志向したスタイルとは?
15日の練習初日、加藤監督はいきなりゲーム形式を取り入れた。コートを3分の1程度の大きさに絞り、人数も11対11ではなく、12対12+1フリーマンという形で行なったことで選手同士の球際の攻防が増え、そこに「監督が代わったからアピールしよう」という選手の気持ちも加わって、ピッチ上ではバチバチと激しいバトルが繰り広げられていた。こうした戦う意欲が前面に押し出された雰囲気は、前任の下平監督時代にはなかったものだった。
もちろんメンタルや気持ちだけでは試合には勝てない。加藤監督は「(次節の)名古屋戦を戦って、それで見えてくるものがある。それを踏まえて中断期間でチームを作っていく」と戦術面に関して具体的なスタイルの明言は避けたが、産業能率大時代にはパスをつなぐスタイルを志向していた。そのため、現在の柏がアカデミーから一貫する「自分たちがボールを握る攻撃的なサッカー」を踏襲していくと思われる。
ポゼッションはうまいが勝負弱い。チャンスは多く作るが決めきれない。この2、3年、柏が抱えていたそんな課題を克服し、柏のスタイルを踏襲しながらも「闘争心」と「勝利への執着心」を注入する。それが加藤監督体制に期待される化学変化だ。
取材・文●鈴木 潤(フリージャーナリスト)
もちろんメンタルや気持ちだけでは試合には勝てない。加藤監督は「(次節の)名古屋戦を戦って、それで見えてくるものがある。それを踏まえて中断期間でチームを作っていく」と戦術面に関して具体的なスタイルの明言は避けたが、産業能率大時代にはパスをつなぐスタイルを志向していた。そのため、現在の柏がアカデミーから一貫する「自分たちがボールを握る攻撃的なサッカー」を踏襲していくと思われる。
ポゼッションはうまいが勝負弱い。チャンスは多く作るが決めきれない。この2、3年、柏が抱えていたそんな課題を克服し、柏のスタイルを踏襲しながらも「闘争心」と「勝利への執着心」を注入する。それが加藤監督体制に期待される化学変化だ。
取材・文●鈴木 潤(フリージャーナリスト)