今後10年でのDAZNのプランは?CLの放映開始でどうなる?|岩政大樹がDAZN幹部を直撃! #3

カテゴリ:Jリーグ

岩政大樹

2018年05月11日

日本代表がワールドカップで健闘すれば、間接的なメリットがある

日本代表への関心が高まれば、合わせてサッカー全体への関心も高まる。DAZNも好影響を受けるだろう。写真:滝川敏之(サッカーダイジェスト写真部)

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岩政 やっぱりそうなんですね。そうなると、ワールドカップやオリンピックもありますから、そこから派生するファンも多そうです。
 
サドラー そうですね。我々はサッカーのワールドカップやオリンピックの権利は持っていないし、取る予定もないですが、そこで日本代表のサッカーチームが活躍すれば、サッカー全体の関心が高まりますので、間接的なメリットがあると思います。非常に喜ばしいことです。実際、今回の日本代表を岩政さんは、どう見ていますか?
 
岩政 代表チームというよりも、これから先の日本サッカー界は、全体的にちょっと苦しくなるかなと思います。育成に失敗した部分があるので、Jリーグ全体で、それがつけとして回ってきているところです。ただ、最近はJリーグで若手が出始める時代に入って来たので、次のサイクルの時にいい波が来そうな気はします。
 
サドラー 海外チームと戦ううえで、日本代表のスキルは足りない? あるいは戦術面の不足は感じますか?
 
岩政 どちらもありますね。そもそも、戦術面も技術面も、日本の育成年代で教わっていない部分があるかもしれません。プロ入り後やヨーロッパ移籍後に、新しく教わることが多い選手もいますから。

 ヨーロッパには育成年代の指導者にもサッカーを知っている方がたくさんいますが、日本はまだそういう時代ではない。その差はあります。日本の育成年代にも、たくさん良い指導者がいる時代にならないといけないと思います。
 
サドラー 若い時にもっと違った環境で、違う相手に対しての経験をもっと増やしたほうがいいと?
 
岩政 そうですね。もちろん、プロ入り後も様々な経験を積むべきですが、若い選手はより大きな影響があると思います。ただ、一時期よりは日本の育成年代も良くなっていると思いますよ。(第4回に続く)
 
【著者プロフィール】
ディーン・サドラー/1964年5月2日、ニュージーランド出身。かつては東芝でプロラグビー選手として活躍、引退後にマーケティングリサーチの会社を立ち上げ、14年からPerform Groupに勤務。現在はJリーグコンテンツを統括するアカウントディレクターを務める。
 
岩政大樹(いわまさ・だいき)/1982年1月30日、山口県出身。鹿島で不動のCBとして活躍し、2007年からJ1リーグ3連覇を達成。2010年の南アフリカW杯メンバーにも選出された。現在は、東京ユナイテッドFCで選手兼コーチを務める。
 
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