「まさにバッドサプライズだ!」長友佑都の完全移籍を妨げる“インテルの切実な裏事情”

カテゴリ:海外日本人

サッカーダイジェストWeb編集部

2018年05月05日

ワールドカップ開幕前に決着しない可能性も

インテルの右サイドに欠かせない存在となっているカンセロ(左)。ユーベ戦でも1アシストをマークしたが、チームが敗れ、5位に甘んじている。(C)Getty Images

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 昨夏にインテルへ加入し、目下不動の右SBとしてハイパフォーマンスを披露しているのが、ポルトガル代表のジョアン・カンセロだ。
 
 バレンシアからレンタル中である23歳の俊英には、もともと買い取りオプションが付帯しており、額面は3500万ユーロ(約45億5000万円)とも言われている。インテルは行使する考えだが、そのためにはCL出場による莫大な収入が不可欠。UEFA(欧州サッカー連盟)からファイナンシャル・フェアプレーの抵触を指摘されており、今夏の巨費を投じた選手の獲得には一定の制限が設けられているからだ。

 
 同紙は「もしカンセロがバレンシアに戻ってしまえば、サイドバックの駒が少なくなり、(右SBも対応可能な)ナガトモはひとまず手元に置いておきたい戦力になる」と見ている。一方で、「カンセロと交換レンタルのような形でバレンシアに籍を置くジェフレー・コンドグビアが、インテルに戻りたがっていない。カンセロを獲りたいインテルとバレンシアの間でもし金銭的な折り合いが付けば、ナガトモの完全移籍はすぐにでも決まるのだろうが……」と報じている。
 
 最終的に長友の望みは叶うと見られているが、もしインテルがCL出場権を逃せば、選手本人とガラタサライが思い描いている「ロシア・ワールドカップ開幕前の決着」は難しくなるかもしれない。欧州サッカー界の舞台裏では、実にさまざまな事象と思惑が複雑に絡み合っているのだ。
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