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大型補強に見られたペップの独創性――シティはなぜプレミアリーグを独走優勝できたのか?【前編】

カテゴリ:メガクラブ

松澤浩三

2018年04月18日

「カネで優勝を買った」という意見に物申す!

シティは昨シーズンに鳴かず飛ばずだったブラーボから、今シーズン開幕前にベンフィカから引き抜いたエデルソンへ守護神を転換したことが功を奏した。 (C) Getty Images

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 昨シーズン、就任1年目のペップは、開幕6連勝と快調なスタートを切り、目の肥えた識者や地元ファンを「さすが」と唸らせた。
 
 しかしながら、9月後半に調子を落とすと、開幕直後の華麗さは鳴りを潜め、チェルシーに勝点15差をつけられて終戦を迎えた。昨シーズンを振り返ったペップが「解任の可能性もあり得た」と話したように、クラブにとって不本意なシーズンとなった。
 
 悔しさを晴らすべく臨んだ今シーズンは、ペップの哲学がチーム内で浸透。さらに指揮官がプレミアリーグの厳しさを学んだことで、毎試合のように先発やシステムを替えていた昨シーズンに比べ、その頻度が大幅に減少。チームが熟成しやすい環境が生まれた。
 
 クラブOBで、解説者のダニー・ミルズは、このトランジションについて、『BBC』で次のように分析している。
 
「1年目はリーグのインテンシティーの高さに驚いたはずで、選手起用もうまくいかないこともあった。だが、ペップは競争力の高さを認識して調整し、自分の力を証明した。重要な決断を下し、そして重大な変化を経由して、ペップはシティをハイレベルに引き上げたんだ」
 
 

 2年で4億ポンド(約620億円)を費やしたとされる選手補強には、「カネを使い過ぎ」など批判も目立ったが、いずれもピンポイントで、チーム力が大幅に高まった。とりわけ、注目すべきはGKのエデルソンだろう。
 
 守備だけではなく、攻撃でも貢献できるスイーパーのようなブラジル代表GKは、これまでのイングランドにいないタイプだった。昨シーズンにクラウディオ・ブラーボを起用した際には、「何を目指しているのか分からない」と首を捻ったファンも多かったが、エデルソンのハイレベルなセービングとパスセンスを見て、指揮官の意図は広く理解されたはずだ。
 
 また、チーム内での重要度が高いSBでも、ペップの独創的な改革が施された。
 
 パブロ・サバレタやバカリ・サーニャ、ガエル・クリシやアレクサンダル・コラロフといったダイナミズムを失ったベテランを一気に放出し、カイル・ウォーカーとバンジャマン・メンディというフレッシュなタレントを入れ、自身の目指すサッカーの浸透を促した。
 
 メンディが序盤戦でシーズンを棒に振った際には、その代役として本職がMFであるファビアン・デルフとオレクサンドル・ジンチェンコを併用。彼らが見事な穴埋めをしたわけだが、こうした選手起用もペップ流だったと言える。
 
「カネで優勝を買った」という意見もあるが、私見を言わせてもらえば、選手の値段が今ほど急騰していなかった2、3年前であれば、GKやSBの獲得にあれほどの額を費やすことはなかったはずだ。
 
 さらに今のチームにいる大半の選手たちが、ペップがマンチェスターに来る以前からクラブに在籍していたことを忘れてはならないだろう。
 
――後編へ続く。
 
取材・文●松澤浩三
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