【岩本輝雄の場外乱闘レビュー】川崎のパスサッカーに“あの選手”はハマるのか!?

カテゴリ:Jリーグ

連載・コラム

2018年04月11日

スタメンで出た時にどこまで存在感を示せるか

ようやく怪我から復帰した学。ドリブルのキレは相変わらずだった。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

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 突破力という意味では、怪我から復帰したフロンターレの学のドリブルは、相変わらずの鋭さだった。分かっていても止められない。彼がボールを持って前に仕掛けると、チーム全体がスピードアップする。
 
 そのスピードは大きな武器になる一方で、フロンターレのあのパスサッカーに合うかどうかという懸念もある。マリノス戦は途中出場で、やや間延びした状態でピッチに立ったけど、スタメンで出た時にどこまで存在感を示せるか。
 
 ショートパスをテンポ良くつなぎながら、ある程度、時間がかかっても、焦れずに相手の隙を探し出して、そこを一気に突く。そういうフロンターレの“リズム感”に学がどうアジャストしていくのか。そのなかで、いかに自分の持ち味を出していくかは、今後の楽しみのひとつだ。
 
 フロンターレのような攻撃力のあるチームに対して、引いて守りを固めてくるチームもあるだろう。そんな時にも、学の突破力は有効的だ。独力で強固な守備網を切り裂ければそれに越したことはないけど、敵を引きつけてスペースが生まれれば、それこそフロンターレのパスサッカーが生きるよね。
 
 それと、フロンターレはやっぱり大島だね。日本代表の3月シリーズで怪我をして、前節は欠場していたけど、このマリノス戦で復帰。彼がいると、とにかくボールが落ち着く。常に前向きになれるような巧みな身体の使い方と、相手の足が届かず、すぐ次のプレーに移れるところにボールを置くトラップは、まさに職人芸。これぞ“お金を払ってでも見たいプレーヤー”と言ってもいいと思う。
 
 ドロー決着に終わった神奈川ダービーだったけど、戦術的にも、個としても、見るべきポイントがたくさんあったグッドゲームだった。
 
 
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