「ボスポラス海峡のディバラ」と呼ばれるトルコの至宝。
実際、能力は折り紙付きだった。ただ、戦術的にはもちろん、言葉の問題や生活文化の相違も大きく、カルチョとイタリアの新しい環境に馴染むのにどうしても時間が必要だったのだ。適応が進むにしたがい、その才能が爆発。
右サイドから利き足の左足を駆使してバイタルエリアに侵入し、スピードと細かいフェイントで相手DFを翻弄すると、コンパクトな振りのシュートでゴールを奪う。
プレースタイルと体格からトルコでは「ボスポラス海峡のディバラ」と呼ばれているが、ローマの2人のレジェンドにも通じる部分がある。
ディ・フランチェスコ監督曰くフィニッシュのスタイルはヴィンチェンツォ・モンテッラを彷彿とさせる。さらに、利き足こそ違うが、パンチのあるミドルシュートは、若き日のフランチェスコ・トッティにも重なる部分がある。
そのキャリアの出発点は、ガラタサライと並んでトルコ屈指の育成組織として有名なブジャスポル。15歳で国内のアルティノルドゥに引き抜かれ、2年後には2部リーグを戦うトップチームにデビューする。2シーズンの公式戦58試合で11ゴールを決めるなど、順調に成長していった。
右サイドから利き足の左足を駆使してバイタルエリアに侵入し、スピードと細かいフェイントで相手DFを翻弄すると、コンパクトな振りのシュートでゴールを奪う。
プレースタイルと体格からトルコでは「ボスポラス海峡のディバラ」と呼ばれているが、ローマの2人のレジェンドにも通じる部分がある。
ディ・フランチェスコ監督曰くフィニッシュのスタイルはヴィンチェンツォ・モンテッラを彷彿とさせる。さらに、利き足こそ違うが、パンチのあるミドルシュートは、若き日のフランチェスコ・トッティにも重なる部分がある。
そのキャリアの出発点は、ガラタサライと並んでトルコ屈指の育成組織として有名なブジャスポル。15歳で国内のアルティノルドゥに引き抜かれ、2年後には2部リーグを戦うトップチームにデビューする。2シーズンの公式戦58試合で11ゴールを決めるなど、順調に成長していった。
16年夏には、トルコでもっとも野心的な新興クラブであるバシャクシェヒルに移籍。1部リーグ初挑戦ながら公式戦43試合で9ゴール・7アシストという成績を残し、強豪ベジクタシュと最後まで国内リーグ優勝を争う原動力となった。
その才能に目を付けたローマは、1年をかけてパフォーマンスを吟味。2017年4月下旬にSDに就任したモンチも獲得にゴーサインを出し、チェルシーやマンチェスター・シティなどビッグクラブとの競合を制して引き抜きに成功した。
このところのハイパフォーマンスによって注目度は右肩上がりで、イタリアのブックメーカーは「5年以内にジェンギズがバロンドールを獲れるか?」という賭けを始めたほど。それが実現するかはともかく、昨シーズン限りで引退したトッティに代わる新しいアイコンとして、ロマニスタの期待はすこぶる高い。
文:神尾光臣
※ワールドサッカーダイジェスト2018.4.19号より加筆・修正