「謎の物体」「ボスポラス海峡のディバラ」ローマの超新星ジェンギズって何者?

カテゴリ:ワールド

神尾光臣

2018年04月11日

モンテッラとトッティを彷彿とさせるフィニッシュでゴールを奪う。

3月末に負った、ハムストリングの怪我でメンバーから外れていたジェンギズ。チャンピオンズ・リーグ準々決勝の第2レグから復帰する予定だ。(C) Getty Images

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 各国リーグも終盤戦に突入し、優勝やチャンピオンズ・リーグ出場権争いも激しくなる中、イタリアで新たなスターが誕生しつつある。ここで取り上げるのは、セリエAのローマで異彩を放つトルコ生まれのジェンギズ・ウンデルだ。

CENGIZ Ünder
ジェンギズ・ウンデル(ローマ/トルコ代表)
●生年月日/1997年7月14日
●出身地/バルケスル(トルコ)
●身長・体重/173cm・66kg
●主要ポジション/右ウイング
●A代表/7試合・3得点
●キャリアの転機/バシャクシェヒルへの移籍(16年7月)

――◆――◆――

 謎の物体から超新星に――。いまセリエAでもっとも熱い注目を浴びる若手が、ローマのジェンギズ・ウンデルだ。

「謎の物体」とは、イタリアのメディアが、ベンチでくすぶる新戦力を揶揄する時に使う代名詞。昨夏にトルコのバシャクシェヒルからローマに引き抜かれたジェンギズも、そう呼ばれていた。

 なにしろ12月までの先発出場は公式戦通算でわずか5試合に止まり、ゴールもアシストもゼロ。1340万ユーロ(約17億4200万円)という安くない移籍金の費用対効果ついて、地元マスコミは疑問符を投げかけていたのだ。

 

 そのマスコミも、この20歳のトルコ代表アタッカーに対する考えを改めさせられることになる。2月4日のヴェローナ戦で開始1分足らずで鮮烈なセリエA初ゴールを決めると、1週間後のベネベント戦でも2ゴール・1アシストの大活躍。

 さらに、グループステージでは出場機会のなかったチャンピオンズ・リーグでも、シャフタールとのラウンド・オブ16で2試合ともに先発出場。ファーストレグでは、8強進出の決め手となった貴重なアウェーゴールを叩き込んだ。

 2月以降の成績は公式戦9試合で実に6ゴール・1アシスト。ステファン・エル・シャーラウィやグレゴワール・ドゥフレルらを差し置き、今や右ウイングのレギュラーに定着しようかという勢いだ。

 半年という時間を要したとはいえ、ローマのエウゼビオ・ディ・フランチェスコ監督はそのポテンシャルを信じていたと語る。

「当初は『プリマベーラ(U-19)に回せ』とも言われたが、今となっては笑い話だ。あれだけのクオリティーがあれば、いずれ頭角を表わすとわかっていたよ」
 
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