記録的なシーズンを謳歌するペップ・シティの“異次元サッカー”が露呈した『弱点』

カテゴリ:メガクラブ

山中忍

2018年04月10日

「目には目を歯には歯を」と対抗された途端に露呈する弱点。

この写真が示す通り、局面的に数的優位に立ちながら、あっさりと崩されてしまうのがシティ守備陣なのだ。 (C) Getty Images

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 ユナイテッド戦の3日前に行なわれたチャンピオンズ・リーグ(CL)準々決勝第1レグのリバプール戦でも、同様の形からわずか19分間に3失点を喫している。
 
 左SBのカイル・ウォーカーがボックス内でクリア仕切れずに先制され、アレックス・チェンバレンの弾丸ミドルを浴びた2失点目は、強烈な一撃を放つ時間とスペースを十二分に与えてしまった。
 
 思い返せば、グアルディオラ体制になって初めて敗れた2016年10月のトッテナム戦でも、積極的なプレスをかけてきた相手にDF陣が耐えられていなかった。
 
 1試合あたりのパス成功本数から、合計の得点数、さらに勝点まで、プレミアリーグ記録を軒並み塗り替えそうな今シーズンのシティ。その攻撃力は確かに群を抜いている。だからこそ、対戦するプレミア勢は守りを意識する。

 

 曲がりなりにも国内リーグ2位で、識者たちが、より積極的な姿勢を求めるだけの攻撃ポテンシャルを備えるユナイテッドでさえ、“超攻撃集団”に攻撃で対抗する決意を固めるには、0-2という瀬戸際まで追い込まれなければいけなかった。
 
 だが、実際に「目には目を、歯には歯を」を地で行く相手が現れ、最大の防御法とする攻撃力で押し切れないとなると、シティは守り切れない最終ラインの弱さを露呈する。攻撃こそ、今シーズンのプレミアで「異次元」とメディアに評されたこともあるが、ハイポテンシャルを擁する相手を迎え撃つと、未だ「高次元」ではない守備が泣き所となるのだ。
 
 決勝トーナメントで、自分たちと同格の相手と対戦する可能性が高いCLに関してもそうだ。リバプールとの第1レグで3つの借金を背負う前から、シティの「欧州制覇は難しい」とする声が少なくなかったのも、諸刃の守備が原因であるのは言うまでもない。
 
文●山中忍
 
【著者プロフィール】
やまなか・しのぶ/1966年生まれ、青山学院大学卒。94年渡欧。イングランドのサッカー文化に魅せられ、ライター&通訳・翻訳家として、プレミアリーグとイングランド代表から下部リーグとユースまで、本場のサッカーシーンを追う。西ロンドン在住で、ファンでもあるチェルシーの事情に明るい。
 
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