スタンスがブレているのはむしろ…
腑に落ちないのは、ハリルホジッチ監督を引っ張ってきた当時の技術委員長、霜田正浩氏がすでに協会から離れているという点だ。どうせ監督を首にするなら、16年12月いっぱいで“ハリルホジッチの後ろ盾”だった霜田氏が技術委員を辞職したタイミングで、なぜそうしなかったのか。
仮にハリル解任待望論の世論に流されて、そういう結論に至ったのなら論外である。ハリルホジッチ監督のやり方はワールドカップのアジア2次予選の頃から変わっていない。追求してきたのは、デュエルの強さ、そして縦への速さだ。
そのスタンスに付き合えなかったのであれば、やはり解任のタイミングが違う。ハリルホジッチをサポートしていたかと言えば、いきなり突き放す──。スタンスがブレているのはむしろ日本協会のほうではなかったか。
仮にハリル解任待望論の世論に流されて、そういう結論に至ったのなら論外である。ハリルホジッチ監督のやり方はワールドカップのアジア2次予選の頃から変わっていない。追求してきたのは、デュエルの強さ、そして縦への速さだ。
そのスタンスに付き合えなかったのであれば、やはり解任のタイミングが違う。ハリルホジッチをサポートしていたかと言えば、いきなり突き放す──。スタンスがブレているのはむしろ日本協会のほうではなかったか。
いずれにしても、この決断が正しかったかはワールドカップ後に分かる。果たして、ワールドカップで指揮した経験がない西野朗新監督に勝機はあるのか。
文●白鳥和洋(サッカーダイジェスト編集部)
文●白鳥和洋(サッカーダイジェスト編集部)