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“第2のチャナティップ”誕生を目指して――元G大阪・木場昌雄氏が関わるタイ育成年代の現状

カテゴリ:特集

佐々木裕介

2018年04月05日

ユース世代のタイ人選手に対してJクラブ指導者からは「普通にできるね」との評価も。

「U-15 ASEAN Dream Football Tournament 2018」のアドバイザーを務めた木場氏。現在はアセアン地域のグラスルーツ活動に尽力されている。写真:佐々木裕介

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――毎年、大会優秀選手がJクラブへ短期留学できる制度があると聞いています。受け入れ先のJクラブ指導者は、タイ人選手にどのような評価を持っているのでしょうか?
 
「私自身もかなり手応えを感じていますし、『普通にできるね』という評価もいただいています。個人のポテンシャルはあるんですよ。とは言え、海外でやるには、しっかりとその意味を理解しなければなりません。生活面も含めてまだまだ学ばなければならないことが多いと思います」
 
――海を渡った先人たちに続くために、課題は何だと考えていらっしゃいますか?
 
「やっぱり“意識を変える”ことだと思います。そこが変われば、必ずタイサッカーのレベルアップへつながると思いますし、その先には海外リーグでも戦力として認知されるマーケットに成り得るとも思っています。まあすぐには結果が出ない、地道な活動なんですけどね。頑張りますよ」
 
 
 今大会の優秀選手に選ばれたタイ人2名は、サンフレッチェ広島への短期留学派遣が決定。タイ代表の10番、絶対的スターであるティーラシン・デーンダーが所属するクラブだ。いまやタイのサッカーファンであれば知らぬ者はいないクラブでの夢の体験に、今から興奮を抑えきれないことだろう。
 
 インタビュー後の別れ際に「短期留学でG大阪へ連れて行った第1回大会の優秀選手が、今年プロ契約を結べる18歳になるんです。すごく楽しみで」と、木場氏はまるで我が子の話をするかのように嬉しそうな表情で話してくれたのが印象的だった。
 
 チャーンスック(タイ代表の愛称)のシャツを着て海を渡った生けるレジェンドたちとは異なった背景から“第2のチャナティップ”が生まれてくる――そんな新時代が、微笑みの国でもすぐそこまで来ているのかも知れない。
 
 取材・文●佐々木裕介(フリーランス)

「U-15 ASEAN Dream Football Tournament 2018」のひとコマ。この大会で優秀選手に選ばれた2名がサンフレッチェ広島に短期留学することになっている。写真:佐々木裕介

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