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膝の大怪我、浪人生活、恩人との出会い…レノファ山口の躍進を支えるキャプテンは異色の経歴の持ち主

カテゴリ:Jリーグ

本田健介(サッカーダイジェスト)

2018年04月03日

辛い時に支えてくれたのは…

ランニングで先頭を走る三幸。チームを引っ張っている。(C)SOCCER DIGEST

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 そんな紆余曲折なサッカー人生で、大きな影響を与えてくれた人物がふたりいるという。ひとりは今季から師事する霜田監督だ。
 
「シモさんからは『キャプテンたるものグラウンドに立たなくてはダメだ』と言われています。だから自己管理、例えば食事や身体のケアなど、サッカーのことを常に考えるようになりました。それまでは淡々とやっていた部分があったんです。でもシモさんの下でプレーするようになってそれじゃダメだと気付かされました。膝を怪我して、甲府から相模原に移籍して、その後の1年はチームがなかった。だけど今はサッカーを楽しめています」
 
 霜田監督からは球際の競り合いでも逃げるなと教えられているという。
 
「僕は膝のせいにして逃げてきたというか、向き合い切れなかったところがありました。激しい競り合いでは怪我を怖がっていた。ただ、シモさんは『戦えと。お互いが集中力を持って真剣にタックルをすれば怪我をしない。どこかで気が抜けていたり、違うことを考えていると怪我をしてしまう』と教えてくれました」
 
 さらにもうひとり、辛い時期に支えてくれたのが「甲府を退団した年に仙台でのチャリティーマッチで知り合った」という大宮のGK加藤順大だったという。
 
「チームがなかった時に助けてもらったんです。『俺が養ってやるから、俺のところからリハビリの施設に通え』と言ってくれて。ただ、それはさすがに申し訳なかったので、『自分でやります』と答えました。でもその後もノブくんはリーグがあるのに、『俺がシュートを受けてやるからシュート打ちに来い』とも言ってくれました。今年はそうやって助けてくれたノブくんと同じステージで戦えるので楽しみにしています。恩返しをできれば良いですね」
 
 まだ全国区のプレーヤーではないが、多くの苦い経験をしてきたからこそ、少しの逆風では吹き飛ばされない強さが今の三幸にはある。自らを拾ってくれたチーム、そして支えてくれた人たちのためにも、逆境を知る男はただ前へと戦い続けるのみだ。
 
取材・文●本田健介(サッカーダイジェスト編集)
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