【現役の眼】元日本代表MF橋本英郎が見た、森岡亮太の「進化と真価」「長所と短所」

カテゴリ:特集

橋本英郎

2018年03月19日

インサイドパスは本当に大きな武器

昨年11月のベルギー戦ではいまひとつアピールできなかった。はたして今回の代表2連戦では!? 写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

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 長所から始めましょう。
 
[1]キックの質は抜群
 長いスルーパスを出せるインサイドパス。これは本当に大きな武器です。ガンバ大阪の遠藤保仁選手もインサイドパスのミート技術が突出していますが、森岡選手も同様にボールの中心をしっかり蹴れるので、綺麗な弾道で味方選手に届けられます。速くて強い、そして重さも感じられるパスを出せるのです。
 
 この技術はシュートにおいても活きていると思います。インステップで撃たないとゴールするのが難しい距離のシュートでも、コンパクトなミートでコースを狙って撃てています。
 
[2]運動量
 これは、イメージとかけ離れているかもしれません。ヴィッセルで試合に出始めた頃は足がツッてしまったりで運動量が伸びないこともありましたが、ゲームコンディションが上がってきた中では、しっかりと走行距離を出せる選手になっていました。走っている距離が長いのに走っていない選手に見られることもあるようです。この点はガンバの遠藤選手も気にしていました。南アフリカ・ワールドカップで走行距離は1番だったのに、そのように見られないと。
 
 現代サッカーでは走行距離が試合毎にチェックできるようになっています。ヴィッセルはそのシステムを早い段階から取り入れていたので、数字にしっかりと表われていました。

 
[3]身体の軸
 最初に挙げた視野の広さ、確保をちゃんとできる身体の軸を持っています。もともと背の高さは十分あったのですが、強さの部分で物足りなさを見せていました。それが、筋力トレーニングを日々怠らず行なった結果、球際で強さを発揮できるようになったのです。
 
 言ってみれば現役時代の中田英寿さんのように姿勢がいいタイプ。軸がしっかりすることで、より長短交えたパスを出せるようになりました。
 
[4]強靭なメンタル
 本人と会った時にも話していましたが、僕がヴィッセルに入団する前から「将来海外で活躍するプレーヤーになる」と言っていたようでした。ヴィッセルはカウンターサッカーで、個人的にスタイルが合わないチーム。それでも自分自身のプレースタイルを崩さなかったので、チーム内で批判の対象にもなったようです。当時のコーチから「そんなプレーをしていて海外なんか行けるわけがない! 勘違いするな! 海外でやるのは諦めたら?」とまで言われたようです。
 
 でも彼の心は変わりませんでした。自分の信念を貫いて努力を重ねてきたことで、現在ベルギーで頑張れているのだと思います。
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