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エイバルはなぜレアル・マドリーに善戦できたのか? そして今の乾貴士に求められるのは…

カテゴリ:海外日本人

中村僚

2018年03月15日

試合の流れを変えたジダンの采配。

水色の部分が、数的なミスマッチが起きた位置だ。

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 一方、マドリーに目を向けてみると、チャンピオンズ・リーグのパリ・サンジェルマン戦の影響か、立ち上がりは非常に動きが重い印象だった。
 
 ジネディーヌ・ジダン監督が採用したダイヤモンド型の4-4-2は、2トップのクリスチアーノ・ロナウドとガレス・ベイルが守備に参加せず、中盤4枚の距離も離れてしまっていた。
 
 具体的に言えば、サイドで数的不利に陥る現象が起きた。エイバルが左サイドでボールを持ったある場面では、システムのミスマッチにより、図のような数的不利の状況が両サイドで度々見られた。

 特に、エイバルのトップ下に入ったジョアン・ジョルダンは縦横無尽に動き回り、的確に局面をサポート。攻守において数的優位を作り出すのに一役買っていた。
 
 逆にマドリーは、カゼミーロのカバーする範囲が広すぎるあまり、ジョルダンを追いきれず、サイドは無法地帯になってしまっていた。30分までのエイバルの猛攻は、こういったカラクリによって起きていた。
 
 見かねたジダン監督は、ここで動く。ベイルを左サイドハーフに下げ、トニ・クロースを中央に絞らせ、布陣を変則的な4-5-1に変更。途端にエイバルの勢いが落ち着いたこともあり、マドリーのプレス位置は徐々に高くなっていった。
 
 そして34分、敵陣でルカ・モドリッチがパスをカットし、アウトサイドで前線へ絶妙なパスを供給。最後はC・ロナウドが胸トラップからシュートを突き刺して均衡を破った。
 
 それまで決定的なチャンスはほとんどなかったにもかかわらず、モドリッチとC・ロナウドの2人が、たった4タッチでゴールを奪ってしまった。エイバルはショックを隠しきれないまま、前半を終えた。
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