【日本代表W杯の軌跡】大きな課題を残した3連敗|98年フランス大会・ジャマイカ戦

カテゴリ:日本代表

週刊サッカーダイジェスト編集部

2014年05月30日

4年後への新たな課題――どうすれば勝点を手にできるのか?

チャンスを逸し続けて、相手に数少ないチャンスをモノにされる。最も悔しい負け方で日本の初ワールドカップは幕を閉じた。 (C) SOCCER DIGEST

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「チャンスを決められなかったのは、自分の責任。最後の詰めが全然足りなかった。(ゴールを)決めたかったが、力がなかったということ」と語る城もそうだし、「勝たせてやれなかったのは私の責任」とし、試合後に辞任を表明した岡田武史監督もそう。そして当事者だけでなく、観戦した1人ひとりがそれぞれの感慨に耽ったはずだ。
 
 しかし、どんな感慨に耽ろうとも、導き出された現実はひとつしかない。初出場のワールドカップは3連敗に終わった。
 
 この結果をどう受け止め、今後につなげていくのか。2002年の開催国として、残り4年でどう強化していくのか。開催国が1次リーグで敗れたケースはない。現状をすべからく分析し、4年で埋めるべき世界との差を探らなくては。今回の経験を良い材料として、今後のレベルアップにつなげるしかない。他国が成し遂げてきたことが、日本にできないはずがない。
 
 出場に大喜びする段階はすでに過ぎ去った。どうすれば本大会で勝点を得られるのか。日本は新たな課題を手に入れることができた。せっかくの経験をムダにすることがあってはならない。
 
 まずはこれまでの流れを振り返り、何が足りなかったのかを明確にする必要があるだろう。
 
◆1998年6月26日 リヨン
日本 1‐2 ジャマイカ
 
【得点者】
日=中山(74分)
ジ=ウィットモア(38分・54分)
 
【日本】
GK:川口
DF:井原、秋田、小村(59分平野)
MF:名良橋、相馬、山口、名波(79分小野)、中田
FW:中山、城(59分呂比須)
 
【ジャマイカ】
GK:ローレンス
DF:ロー、シンクレア、グディソン
MF:マルコム、ガードナー、シンプソン(91分アール)、ウィットモア、ドウズ
FW:ホール(72分ボイド)、ゲイル(80分バートン)
 
 
※週刊サッカーダイジェスト1998年7月15日号より

上段左から中山、小村、相馬、城、川口。下段左から中田、名波、山口、秋田、井原、名良橋。 (C) SOCCER DIGEST

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