口調はきついが、人情味があり、他人を気遣える監督。
数年前にインタビューを申請した時のことだ。クラブの広報から「ソリさんへの取材申請、たくさん来ているんですよね」と言われた。今回は難しいかと諦めかけると、「でもソリさん、『自分がメディアに出ることが山雅のためになるならやる』という感じなんで」と、あっさりとインタビューの許可が下りる。
そのスタンスは、何ひとつ変わっていないようだ。こちらが「これで終わりです。ありがとうございました」と言うまで、席を立つことはない。必ず最後まで付き合ってくれる。そして、この日のインタビューが終了。去り際に、54歳の指揮官は改めてこう言った。
「これ(シウマイ)、ありがとうな。ちゃんと真空パックだし、美味いんだよな」
どちらかと言えばその口調はきついし、常に眼光が鋭いから、ちょっと怖い。でも、これほど人情味があって、他人を気遣える監督はいないのではないか。
「あいつはダメだ」と選手をバッサリと斬ることもあるが、そんな若手の居残り練習に付き合っているのは、他ならぬ反町監督である。
「何をやってんだ! 昨日も言ったぞ!」
通常のトレーニング中でも厳しく指導する。目の下にできたクマは、徹底的に次に対戦する相手チームを分析して戦略を練るのは当然として、夜遅くまで(あるいは朝早く?)世界のサッカーを見て、熱心に勉強している証拠だろう。
相変わらずエネルギッシュかつ精力的な指揮官の下、日々鍛え上げられている山雅は今季、どんな戦いを見せてくれるのか。是が非でも悲願のJ1昇格を果たしてほしい。
取材・文●広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)
そのスタンスは、何ひとつ変わっていないようだ。こちらが「これで終わりです。ありがとうございました」と言うまで、席を立つことはない。必ず最後まで付き合ってくれる。そして、この日のインタビューが終了。去り際に、54歳の指揮官は改めてこう言った。
「これ(シウマイ)、ありがとうな。ちゃんと真空パックだし、美味いんだよな」
どちらかと言えばその口調はきついし、常に眼光が鋭いから、ちょっと怖い。でも、これほど人情味があって、他人を気遣える監督はいないのではないか。
「あいつはダメだ」と選手をバッサリと斬ることもあるが、そんな若手の居残り練習に付き合っているのは、他ならぬ反町監督である。
「何をやってんだ! 昨日も言ったぞ!」
通常のトレーニング中でも厳しく指導する。目の下にできたクマは、徹底的に次に対戦する相手チームを分析して戦略を練るのは当然として、夜遅くまで(あるいは朝早く?)世界のサッカーを見て、熱心に勉強している証拠だろう。
相変わらずエネルギッシュかつ精力的な指揮官の下、日々鍛え上げられている山雅は今季、どんな戦いを見せてくれるのか。是が非でも悲願のJ1昇格を果たしてほしい。
取材・文●広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)