松本の前線に“ケミストリー”が起きる!? 昨季19点のエースと新加入2人が秘める破壊力

カテゴリ:Jリーグ

塚越 始

2018年02月08日

トレーニングマッチでは永井龍、高崎寛之がPKをゲット。

今季名古屋から移籍した永井。新天地で早くも躍動する姿を見せている。写真:徳原隆元

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 松本山雅FCが2トップの新布陣に挑んでいる。昨季は3-4-2-1が基本布陣だったが、前線にスピードを武器とする永井龍や前田大然が加入。昨季キャリア最多タイの19ゴールを決めたエースの高崎寛之と彼らをいかに組み合わせて、“ケミストリー”が起きるのかを試している。

 
 2月7日のアスルクラロ沼津との45分×3本の練習試合(3本目に4点を奪った沼津が5-1で勝利)では、1本目に永井&前田、2本目に高崎&永井の2トップが組まれた。1本目には永井が倒されて得たPKを自ら決めてゴール。すると2本目に、今度はペナルティエリア内にドリブルで仕掛けた高崎がPKを得て自身が蹴ったが……こちらはGKに阻まれ得点にはならなかった。それぞれが個性を発揮し、それぞれの特長を確認し合いながら、コンビネーションの練度を高めていた。
 
 名古屋グランパスから加入した永井は、前田大、高崎、それぞれと組んだ時の“生かし方と生かされ方”について、次のように語っていた。
 
「1本目では僕がボールをもらって前にワンタッチで大然につないだシーンがありましたが、2トップでは役割的にそうしていくことになると思いました。高崎選手とやる時は、どちらかというと僕が裏に走り、スペースを突いていく感じです。練習でやっていたことが、こうして試合をすることで掴めました。どちらのいいところも生かして、自分もそういう特長を分かってもらえたらと思います」
 
 それぞれの特色を組み合わせて、どのような松本の2018シーズンのカラー=ケミストリーを生むのか――彼自身も期待をしていた。
 
 また、昨季水戸ホーリーホックで13ゴールを決めてブレイクした20歳の前田大も「1本目は守備からしっかりハマっていた。あとは勝ち切るところが課題」と、ゴールへの渇望を口にしていた。
 
 2トップにすることで、前田直輝らが加わり構成力の高まった中盤のアイデアもフル活用できるなど、チームとしてもメリットが多々ある。逆にそれぞれが個性を打ち消し合わないようにすることが課題になりそうで、さらに昨季の1トップ2シャドーとの併用ができれば、より破壊力も増しそうだ。
 
取材・文:塚越 始
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