3節・長崎戦でリーグデビューを果たし、初ゴールなるか⁉
そして、1次キャンプで荻原、2次キャンプで橋岡という両ルーキーと宿舎で同部屋だったという武藤は、「ふたりとも、本当にぐいぐい来ていた。毎晩僕に『試合に出たいんです!!』って力説してきて、おい、それは俺ではなく堀さんに言ってくれよと思っていました。とにかくぐいぐい来る、楽しみな若手ですね」と、ピッチから離れた一コマについて語っていた。
とはいえ、ただのヤンチャな10代というわけではない。
自分自身と徹底的に向き合った時間があった。ユースで試合に出られない間、「トップの選手との距離を感じたけど、自分の立ち位置を把握したうえで、ひとつずつ小さい目標をクリアして、近づいていけました」と課題である守備の対応、右足のキックの練習に取り組んだ。そのように弱点を補うことで「武器」の左足やスピードも磨かれていったのだ。そして、限られたチャンス――勝負どころをモノにしてみせた。
「自分の価値を出せるのは左足のキックとスピード。それを前面に出して、チームの勝利に貢献していきたいです」
とはいえ、ただのヤンチャな10代というわけではない。
自分自身と徹底的に向き合った時間があった。ユースで試合に出られない間、「トップの選手との距離を感じたけど、自分の立ち位置を把握したうえで、ひとつずつ小さい目標をクリアして、近づいていけました」と課題である守備の対応、右足のキックの練習に取り組んだ。そのように弱点を補うことで「武器」の左足やスピードも磨かれていったのだ。そして、限られたチャンス――勝負どころをモノにしてみせた。
「自分の価値を出せるのは左足のキックとスピード。それを前面に出して、チームの勝利に貢献していきたいです」
そう決意を示す荻原の好きな選手は、レアル・マドリーでプレーするブラジル代表のマルセロだ。「プレースタイルは違うけど、あの攻撃参加や前に向かうパワーは参考にしたい」と言い、その”前向き”な姿勢は確かに共通するものがある。
一気に注目度が増した。3節・長崎戦ではリーグデビューを果たし、初ゴールなるか――。日本では貴重な左利きのサイドのスペシャリストであり、東京五輪世代にもあたる。荻原はさらに突き抜けて行く。
取材・文:塚越始(フリーランス)
一気に注目度が増した。3節・長崎戦ではリーグデビューを果たし、初ゴールなるか――。日本では貴重な左利きのサイドのスペシャリストであり、東京五輪世代にもあたる。荻原はさらに突き抜けて行く。
取材・文:塚越始(フリーランス)