アルゼンチン人指揮官も切望した人材――茶島雄介は千葉のサッカーで覚醒するか?

カテゴリ:Jリーグ

竹中玲央奈

2018年03月06日

「自分としても得点で結果を残さないといけない」

千葉を率いるエスナイデル監督。2シーズン目の今季はいかなる戦いぶりを見せてくれるだろうか。写真:徳原隆元

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 ホーム開幕戦となった水戸との一戦で、千葉は圧倒的にポゼッションで上回り、チャンスを作ったもののスコアレスドローに終わった。とりわけ最大のチャンスとも言っていい決定機は茶島に訪れた。しかし、「狙いすぎた」そのシュートはGK松井謙弥の守備範囲に収まってしまい、ネットは揺らせなかった。
 
 茶島はこの移籍を通じて、主軸として1シーズンを戦うことと同時に、ゴールを奪う感覚を養うという面でもレベルアップを図ろうとしている。
 
「今の自分のポジションは点をとらないといけないし、監督にも求められている。自分としても結果を残さないといけない」
 チャンスを逸したことに焦りを見せながらも、野心に燃える小柄なアタッカーはこう想いを口にした。
 
 出場し続けるだけではなく、試合を決められる選手へ――。こういう決意が彼にはあるのだ。とはいえ、この千葉のインサイドハーフというポジションは求められる役割が多い。
 
「中盤ではつなぎに関わることも求められるし、プレスも、ゴール前に入っていくことも言われる」
 茶島の横に位置する矢田はこう言うが、多くのタスクをこなせば、ゴール前のチャンスの時に枠を揺らすだけの力が残っていないという状況も考えられる。かといってゴール前の最終局面のために力を溜めておくことも許されない。
 
 求められるものは相当ハードだ。しかし茶島は「自分はそれができる選手だと思っている」と気に留めない。
 
 思い起こしてみれば大学時代、彼はこんなことを言っていた。
「僕は身体も小さくてパワーがある訳でもないので、走ってナンボだと思っている」
 
 東京学芸大で10番を背負い、チームでは誰よりも技術があったなか、ユニバーシアードの代表にも選ばれていた。そんな茶島が語っていた自身の武器は、“走力”だった。ハイプレス&ハイラインを身上とする千葉において、それは絶対不可欠な要素だ。このサッカーに魅力を感じたのも必然的かもしれない。
 
「千葉に来たのはこのサッカーをするため。自分はこのサッカーが好きだし、得意だし、合っていると思っています」
 
 ここまで言い切ればもう言い訳はできない。彼がこの地で殻を破ろうとする姿を、少し厳しい目で見守りたいと思う。
 
取材・文●竹中玲央奈(フリーライター)
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