【岩本輝雄の場外乱闘レビュー】躍進の予感!? 機能美に富む仙台の守備戦術を解読

カテゴリ:Jリーグ

連載・コラム

2018年03月01日

最終ラインでバタつかない板倉の加入は大きいね

 チームとしては、人数をかけて高い位置から積極的に奪いに行くけど、全部が全部、そうしているわけではない。状況を見て、リトリートして強固なブロックも組む。その使い分けはスムーズだったし、渡邉監督が丹念に落とし込んだ戦略を、選手たちが見事に体現していたと思う。
 
 それから、ベガルタは板倉の加入が大きいね。足もとの技術は安定していて、冷静沈着で、最終ラインでバタつくことがない。ロングボールも正確だ。後方からの組み立てでもポイントになるし、ボランチでプレーできるユーティリティ性もある。レイソル戦では打点の高いヘッドで決勝点を挙げる活躍ぶりだったし、新天地で上々のスタートを切れたんじゃないのかな。
 
 ベガルタでひとつ気になったのは、攻撃面での両ワイドの活かし方だ。彼らは縦に速く、打開力もあるけど、もっとサイドチェンジを織り交ぜて、揺さぶりをかけてから仕掛けさせたほうが、より効果があるのではないか。
 
 レイソル戦は守備が機能した一方、攻撃がやや迫力不足だった。仕掛けの引き出しが増えてくれば、今季のベガルタは躍進しそうな予感がする。そんな期待を抱かせてくれる開幕戦だった。
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