【現地発】“宿敵”モウリーニョに敗れたコンテ。政権終焉へのカウントダウンも始まる?

カテゴリ:メガクラブ

山中忍

2018年02月27日

後手に回った1週間を過ごしたコンテ・チェルシー。

相手のハードマークを受けて自由を与えられなかったアザール。それには、守備に重きを置いた指揮官の采配が関係したようにも思えるが……。 (C) Getty Images

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 一方、アザールにボールを供給すべき自軍の中盤は、守備的なエヌゴロ・カンテとダニー・ドリンクウォーターの2人で、供給率は乏しいままだった。パスセンスの高いセスクが投入されたのは、アザールが不満気にベンチへと下がった後の81分だった。
 
 その間にユナイテッドは、チェルシーの攻撃を巧みにいなすと同時に、自軍の攻撃に人数を割くようにもなっていた。64分には前線で精力的に動き回るジェシー・リンガードがピッチに立つと、その約10分後には逆転のヘディングゴールを決めている。
 
 この場面でアシストしたルカクにクロスを上げさせたのは、守備面での運動量を理由にアザールと交代したはずの、ペドロ・ロドリゲスだった。
 
 コンテは、この試合の5日前に行なわれたバルセロナとのチャンピオンズ・リーグ決勝トーナメント1回戦の第1レグで、自らの采配を的中させて勝利を手にしかけていた。しかし結果は、クリステンセンの痛恨のミスにより、アウェーゴールを奪われて引き分け。そしてユナイテッド戦でも、先手を取りながら最終的には後手に回って敗れたのだ。
 
 CLベスト8進出とプレミアリーグトップ4入りを大きく手繰り寄せるはずだった1週間は、自らの采配により、欧州での16強敗退と国内でのトップ4漏れへの危険性を強める1週間へと変わってしまった。
 
 元チェルシー指揮官モウリーニョとの采配勝負に敗れての勝ち損ねは、残酷にもフロントの支持が希薄な昨シーズンのプレミア優勝監督にとっては痛恨だ。
 
 もし、3月14日に行なわれる敵地でのバルサとの第2レグで、采配の妙による欧州8強入りを実現できなければ、今シーズン終了まで2か月の時点で、コンテ体制終焉へのカウントダウンが始まるかもしれない。
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