言い訳できないコンテの采配ミス。

試合後に浮かない表情を浮かべながらもモウリーニョ(写真手前)と握手を交わしたコンテ(写真奥)。チェルシーでの監督キャリアの終焉は、すぐそこまで迫っているのかもしれない。 (C) Getty Images
現地2月24日にオールド・トラフォードで行なわれたプレミアリーグ28節、マンチェスター・ユナイテッド対チェルシーのビッグマッチは、ホームチームが逆転勝ちを収めた。
トップ4を争うライバルに競り負け、5位に落ちたチェルシーの指揮官アントニオ・コンテは試合後、「勝点を奪うべきだった」と無念を語るとともに、「ビデオ判定導入が必要だ」と訴えて、試合終了5分前にオフサイドで無効にされた同点ゴールの場面を嘆いた。
イタリア人指揮官が指摘した場面は、セスク・ファブレガスのパスに反応してネットを揺らしたアルバロ・モラタがオフサイドを取られたが、映像で確認すればオンサイドだった。
トップ4を争うライバルに競り負け、5位に落ちたチェルシーの指揮官アントニオ・コンテは試合後、「勝点を奪うべきだった」と無念を語るとともに、「ビデオ判定導入が必要だ」と訴えて、試合終了5分前にオフサイドで無効にされた同点ゴールの場面を嘆いた。
イタリア人指揮官が指摘した場面は、セスク・ファブレガスのパスに反応してネットを揺らしたアルバロ・モラタがオフサイドを取られたが、映像で確認すればオンサイドだった。
しかし、この試合の焦点の一つだった監督対決におけるコンテの采配からは、逆転負けの言い訳はできない。
立ち上がりは上々だった。ミケル・アロンソのクロスに合わせたアルバロ・モラタのシュートが確実に枠内へ飛んでいれば、チェルシーは開始早々5分にリードを奪えていた。ところが、ウィリアンが先制点を挙げた32分以降は、38分の失点で慌てはじめ、さらにジョゼ・モウリーニョの指示による相手の覚醒に対応できなかった。
その采配が後手を踏んだコンテだが、その象徴的な場面が73分のエデン・アザールの交代だろう。コンテは、「選手には守備面でも貢献してもらわなければならない」と、戦術的理由の交代だと説明している。実際、この日のアザールは、攻撃面でも本領発揮には至らなかったのも事実だ。
それでも、ボールを持って攻める機会を得れば、相手にとって最も危険な存在だった。5分の絶好機のキッカケを作り、さらに32分のウィリアンのゴールをアシストしたアザールは、69分にもダビド・デ・ヘアのファンブルでユナイテッドに冷や汗をかかせたウィリアンのFKも奪取していた。
アザールのパフォーマンスが攻撃面でも一貫性を欠いた理由は、ネマニャ・マティッチを筆頭にハイプレスを行なったユナイテッドの姿勢が、試合途中から激しさを増したためだ。スコット・マクトミネイのマンマークも徹底されるようになっていた。
立ち上がりは上々だった。ミケル・アロンソのクロスに合わせたアルバロ・モラタのシュートが確実に枠内へ飛んでいれば、チェルシーは開始早々5分にリードを奪えていた。ところが、ウィリアンが先制点を挙げた32分以降は、38分の失点で慌てはじめ、さらにジョゼ・モウリーニョの指示による相手の覚醒に対応できなかった。
その采配が後手を踏んだコンテだが、その象徴的な場面が73分のエデン・アザールの交代だろう。コンテは、「選手には守備面でも貢献してもらわなければならない」と、戦術的理由の交代だと説明している。実際、この日のアザールは、攻撃面でも本領発揮には至らなかったのも事実だ。
それでも、ボールを持って攻める機会を得れば、相手にとって最も危険な存在だった。5分の絶好機のキッカケを作り、さらに32分のウィリアンのゴールをアシストしたアザールは、69分にもダビド・デ・ヘアのファンブルでユナイテッドに冷や汗をかかせたウィリアンのFKも奪取していた。
アザールのパフォーマンスが攻撃面でも一貫性を欠いた理由は、ネマニャ・マティッチを筆頭にハイプレスを行なったユナイテッドの姿勢が、試合途中から激しさを増したためだ。スコット・マクトミネイのマンマークも徹底されるようになっていた。